1970年代の内海信彦展
開催概要
開催内容
本展覧会では、内海信彦の美学校から多摩美術大学在学時代、1974年から80年までの作品を紹介します。現在では中国山水画の世界観と技法を独自に進化させた雄渾な抽象絵画で知られる内海信彦ですが、1974年に最初に美術の手ほどきを受けたのは美学校の中村宏油彩画工房でした。中村の教えによって会得した古典的なフランドル技法から生み出された当時の内海の作品は、驚くほど現在の私たちに衝撃を与えるものを持っています。飽くなき欲望によって自然を蹂躙してやまない人間の文明と、その文明を軽々と凌駕する自然、大地の力の前に為す術もない私たち。内海の想像力が、その後の半世紀において私たちが経験した出来事、そしていま、未来に対して抱く恐れと不安まで貫いていることに魂を揺さぶられることでしょう。