池田杏莉 個展 「それぞれのかたりて / あしたも おはよう」
開催概要
開催内容
ものには、誰かが過ごした時間が残っています。
使い古された衣服や道具には、持ち主の癖や過ぎた日々が目には見えないかたちで刻まれています。
池田杏莉は、そうしたものと身体の関係に目を向けながら、人の記憶や喪失、そこに残されるものについて制作を続けています。
誰かのものに触れる。誰かの話を聞く。そこにいた人の時間を想像する。
そして、ものは、いつの間にかそれぞれのかたりてになっていきます。
近年、池田は能登半島で人々と関わり、そこで過ごす時間のなかからも制作を続けています。
土地や人との出会いは、これまで向き合ってきた「喪失」という問いに新たな輪郭を与えています。
本展で池田が目を向けるのは、日々の暮らしが持つ静かな尊さです。
それは、さまざまな経験を経てもなお続く私たちの生そのものでしょうか。
それぞれのかたりてと共にひとときを過ごし、明日もまた「おはよう」と言える気持ちを抱いていただけますと嬉しく思います。