平塚・カウナス姉妹都市提携3周年記念展 シュヴェグジュダと湘南の画家たち
開催概要
- 会期
- 2026年09月26日 〜 2026年11月23日
- 会場
- 平塚市美術館 (神奈川県平塚市西八幡1-3-3)
- ジャンル
- アート
- タグ
- 絵画
開催内容
平塚市は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウン交流をきっかけとしたカウナス市(Kaunas:リトアニア共和国)との交流をへて、2023年に姉妹都市提携を行いました。本展では平塚・カウナスの姉妹都市提携3周年を記念し、リトアニアを代表する現代作家、アルギマンタス・シュヴェグジュダ:Algimantas Švėgždaと湘南の画家たちの作品を紹介します。
アルギマンタス・シュヴェグジュダ(1941年ケルメ市(Kelme,リトアニア)生まれ-1996年ベルリン市にて没)は、リトアニアを代表する現代作家で、カウナス市に多くの作品が収蔵されています。同国の首都ヴィリニュスのヴィリニュス芸術アカデミーを卒業後、同アカデミーで教鞭をとるとともにリトアニア国内のほかベルリン市、ライプツィヒ市(旧・東ドイツ)、ローマ市など内外での個展によって展示活動を行いました。ロンドンでの勤務(1980年以降)をへて1982年より治療のためドイツに転じました。
その画業は、前期(リトアニア在住期)、後期(ドイツ在住期)に分けられます。画業前期は欧米の現代的な表現の影響を受けた作風を展開するとともに、新たな美術思潮であるフォトリアリズム(スーパーリアリズム)をリトアニア国内に紹介したことで知られ、後期作品では日常生活で目にした身近な自然にあたたかなまなざしを向け、東洋の哲学や思想、文化に目を向け傾倒するとともに対象をじっくり観察し精緻に表現しています。
本展ではこれまで日本ではほとんど紹介されてこなかったシュヴェグジュダ作品を初公開し、その魅力の一端を探るとともに、東洋文化や写実表現に同様の問題意識をもった湘南の作家たち-岸田劉生(1891年-1929年)、鳥海青児(1902年-1972年)、井上三綱(1899年-1981年)ら-の作品を一堂に紹介し、シュヴェグジュダが描いた哲学的な絵画と日本的感覚との相違を探ります。それぞれの作家をかけ橋として、リトアニアの優れた文化に親しむ機会となれば幸いです。
みどころ
1.アルギマンタス・シュヴェグジュダの世界を日本初公開作品で紹介
シュヴェグジュダは、リトアニアを代表する現代作家です。作風はリトアニアの民族性や文化を下敷きとしつつ、自然の神秘を解き明かし、その偉大な秘密に触れようとするもので、果物や木の枝を観察する先に永遠性や宇宙までへと至る美意識は美術、文学、音楽、さらに哲学や東洋文化を渉猟するなかで培われてきました。われわれの美意識とも通じるシュヴェグジュダ作品を日本初公開の34点によって紹介します。
(小冊子発売予定)
2.シュヴェグジュダと湘南の画家たちとの共鳴
シュヴェグジュダの東洋的な美意識や哲学への共感は我々の感性にも共通するものです。こうした作品と湘南の画家たち-速水御舟、安田靫彦、岸田劉生、河野通勢ら-の作品33点とを比較展示し、伝統的な余白の美や自然観、画家たちが追い求めた普遍的な美の世界をひもときます。カウナスと平塚、リトアニアと日本の画家たちによる文化の架け橋となり理解を深める一助となれば幸いです。
3.姉妹都市提携3周年となるカウナス市のモダニズム建築を知り、その文化を知ろう!
カウナスと平塚は2023年に姉妹都市となりました。リトアニアは、日本から約8000km隔たっていますが、その自然観や精神性には日本と近しい親和性があり、交流が進んでいます。本展ではカウナス市が同国の首都であった時期に建設され世界文化遺産に登録されたモダニズム建築群をパネル展示し、カウナスの魅力を紹介します。