コレクション展 ポーランド・ポスター2 銅版画家渡辺千尋旧蔵品から
開催概要
- 会期
- 2026年10月17日 〜 2027年01月31日
- 会場
- 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 (神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1)
- ジャンル
- アート
開催内容
ポーランドのポスター芸術は、その独自性と芸術性により世界的に高い評価を受け、多くの人々を魅了してきました。銅版画家・渡辺千尋(1944–2009)は、1989年の東欧革命直後にポーランドを訪れ、急速に変化する社会の中でこれら貴重な文化が失われることを危惧し、ポスターを収集し始めました。渡辺のコレクションは約250点に及び、後に遺族から神奈川県立近代美術館に寄贈されました。さらに、神奈川県立近代美術館が以前から所蔵していた約295点のポーランド・ポスターと合わせて、これらの作品群はポーランド・ポスター史を包括的に紐解く貴重な資料となっています。本展では渡辺千尋旧蔵品に焦点を当て、1989年の革命前後の時代に活躍したポスター芸術家の作品を厳選してご紹介します。ミェチスワフ・グロフスキ(1941–2011)、スタシス・エイドリゲヴィチウス(1949–)、ヴィクトル・サドフスキ(1956–)、そしてヴィエスワフ・ヴァウクスキ(1956–)という4名の作家による計70点の作品を通じ、激動の時代が反映されたポーランド・ポスターの魅力をぜひお楽しみください。
展覧会のみどころ
1. 芸術性を誇るポーランド・ポスター
1989年以前のポーランドは、ポーランド統一労働者党が支配する社会主義国家「ポーランド人民共和国」でした。この時代、ポスターは国家による命令、資金提供、そして検閲の仕組みによって統制されていました。しかし商業や広告から離れたポスターは、政治的管理の範囲内で自由な表現を許され、結果として芸術作品としての側面を持ち続けることができました。その高い芸術性から、ポーランド・ポスターは西側諸国でも注目されていました。本展ではポーランド・ポスターの洗練された世界を紹介します。
2. 深刻さと緊張感を孕んだポスター
1989年前後のポーランド社会は、東欧革命による大きな変化の渦中にありました。この時代に制作されたポスターは、1960年代・70年代の社会主義ユートピアを描いた明るく楽しいデザインとは対照的に、深刻さや緊張感が特徴です。本展では、東欧革命前後に活躍したポスター芸術家4名の作品を通じて、激動の時代の空気感を体感していただけます。