大野 泰雄 森のイコン
開催概要
開催内容
―ボックスアート『森のイコン』シリーズについて―
里山歩きの際に拾い集めたものを主に使い、アッサンブラージの技法を用いて制作したのが、今回の『森のイコン』シリーズの10点です。特に今回は麻(コーヒー袋)とサルノコシカケの素材が重要なファクターとなっています。
麻のコーヒー袋は、私の在所が珈琲専門店であったと言うこともあり、いつでも調達出来る身近な素材です。これを作品作りに使おうと思ったのは、ジュートを多用したクレーの影響かも知れません。サルノコシカケは、山行の度、面白いと思い拾い集めたものです。更に漆喰は、以前セルフビルドした際の残余としてアトリエの隅にあったものです。
この三つの素材を何んとか結び付けて作品に出来ないものか─レヴィ=ストロースの『野生の思考』を持ち出せば、ブリコラージュ(器用仕事)、つまり身近にある有り合わせのものを使って、いかにセンス良く作品化することが出来るか─それが勝負……と言うことになります。“何を表現するか” より、“作る行為が表現を呼ぶ” と、言ったことの方が、私には重要なのです。大野泰雄
*ジュート…黄麻(こうま)という植物から作られる麻の一種