スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン
開催概要
- 会期
- 2026年09月19日 〜 2026年11月15日
- 会場
- 世田谷美術館 (東京都世田谷区砧公園1-2)
- ジャンル
- アート、クラフト
- タグ
- デザイン、テキスタイル
開催内容
自然や暮らしに密接したモチーフ、明るい色彩、モダンななかにもかわいらしさを感じさせる親しみやすいパターン。見ているだけで心が躍るようなスウェーデンのテキスタイルデザインは、季節を問わず室内を明るく彩り、同国の人々の日常に喜びを与えてきました。
他の北欧諸国と同様に、長い冬を過ごすスウェーデンにおいて、デザインは日々の生活を心地よく過ごすための大切な手段であるという視点が根付いています。古くは各地に伝わる伝統的な手工芸にはじまり、織物を中心とする繊維産業が発展しますが、やがて20世紀半ばの技術革新によってプリント・テキスタイルのデザインが花開き、国際的にも注目されます。本展ではその知られざる魅力を、モチーフ、デザイナー、暮らしとの関わりという3つの視点からひもときます。
スウェーデン在住の個人コレクター、サラ・アクステイリウス氏の所蔵によるヴィンテージ・テキスタイルのコレクションを中心に、スウェーデン国内の美術館やアーカイヴの協力を得て、約200点もの貴重な作品と関連資料が揃います。
[展示構成]
プロローグ 変わりゆく気配のなかで
20世紀前半、スウェーデンのテキスタイル産業の発展前夜に活躍した女性たちを紹介します。
エルサ・グルベリ(1886-1984)、エストリッド・エーリクソン(1894-1981)、リスベット・ヨブス(1909-1962)、ゴッケン・ヨブス(1901-1961)
第1章 モチーフが織り成す物語
身近な自然や暮らしにまつわる事物、子どもたちに人気の動物たちといった具象的なモチーフから、抽象的なパターンや日本的なイメージをデザインしたものまで――「草花」「果物」「動物」「幾何学」「日本」「暮らし」「物語」「サマーバカンス」の8つのテーマごとに、スウェーデンのテキスタイルのグラフィカルな魅力に迫ります。
第2章 デザインを紡ぐ人々
スウェーデンのテキスタイルデザインをけん引した、6名の重要なデザイナーに注目。それぞれの個性あふれる作品を、資料もまじえて紹介します。
イェータ・トレーゴード(1904-1984)、アストリッド・サンペ(1909-2002)、ヴィオラ・グローステン(1910-1994)、イーネス・スヴェンソン(1932-2005)、スヴェン・フリステット(1940-2025)、チキ・マットソン(1947-)
第3章 暮らしのなかのテキスタイル
テキスタイルデザインと深く紐づく、インテリアとファッション。北海道東川町のコレクションによる同時代の家具や陶磁器をまじえて、スウェーデンの個人コレクターが収集したカラフルな衣服も紹介します。
エピローグ 未来へ受け継ぐ
長い歴史を紡ぐスウェーデンのテキスタイル文化の保存・普及と、未来へ向けた動きについて紹介。1924年創業の老舗インテリアブランド、スヴェンスク・テンで2018年に作品が商品化された、日本人アーティストの宇都宮琴音によるアイテムも展示します。
[展覧会の見どころ]
1.知られざるスウェーデン・デザインの魅力
日本の暮らしになじみやすく、もはや流行の域をこえて定番となった北欧デザインの人気。なかでもフィンランドやデンマークのデザイナー、ブランドの認知が先行していますが、20世紀前半に「北欧モダン」の国際的な認知を先導したのは実はスウェーデンでした。本展はその知られざるスウェーデンのテキスタイルデザインに焦点をあてるものです。
2.スウェーデン国内の貴重なコレクションが約200点
スウェーデン在住のコレクター、サラ・アクステイリウス氏が10代の頃から30年以上にわたり個人的に収集してきたものを中心に、テキスタイル産業に代々携わってきたファミリーによるコレクション等、人々が暮らしのなかで愛用したヴィンテージのテキスタイルが揃います。さらに、テキスタイルミュージアムなどスウェーデン国内のパブリック・コレクションからの出品も。それらをまとめて日本で目にすることのできる貴重な機会です。
3.暮らしに幸せをもたらすデザイン
北欧の人々にとって、美しいデザインとは暮らしを幸福にするもの。ことに日照時間が短い冬季も室内で楽しい時間を過ごすには、明るい色彩のテキスタイルが活躍します。とりわけスウェーデンのプリント・テキスタイルの黄金期といわれるミッドセンチュリーに生まれた布たちは、カラフルで躍動感にあふれ、見る人の気持ちまで鮮やかに彩ります。大胆な色のとりあわせは今見るからこそ新鮮で、インテリアやファッションの新しいヒントになるかもしれません。
4.子どもたちの作品展示
夏休みのプレワークショップで制作する子どもたちのアートワークを、展示室出口のスペースにて展示予定。エピローグで紹介するアーティスト、宇都宮琴音との自由な創造のコラボレーションをお楽しみください。