きもののヒミツ 友禅のうまれるところ ―京都 千總コレクションを中心に―
開催概要
- 会期
- 2026年09月12日 〜 2026年11月15日
- 会場
- 新潟県立近代美術館 (新潟県長岡市千秋3丁目278-14)
- ジャンル
- クラフト
開催内容
日本の伝統的な衣装であるきものは、長い歴史の中で多彩なデザインと美意識を育んできました。一定の幅の反物から仕立てられるきものは、平面性を持つ一方で、身にまとうことで立体へと変化します。
本展では、創業470年を越える友禅の老舗・千總の豊富なコレクションを中心に、京都国立近代美術館の所蔵品等を加えて、近世のきもの、雛形本、近代京都画壇の絵画、染織図案、工芸品、人間国宝のきものなど、さまざまな作品や資料を通じて、平面と立体のあいだを行き来するきものに施された独自のデザインの工夫と、その時代背景をご紹介します。
本展は全4章のテーマごとに構成され、きものの持つ「デザインの思考」に思いを巡らせ、これまでにない視点で「きもののヒミツ」に迫ります。ぜひお楽しみください。
[みどころ]
1. きものだけでなく、日本画や図案、工芸作品まで。多彩な展示で大満足!
「きもののヒミツ」を感じていただくため、近世のきものから始まり、同時代の雛形本、近代京都画壇の絵画、染織図案、工芸品、人間国宝のきものまで、様々な分野にわたる作品や資料を紹介。平面と立体のあいだを行き来する「きもの」に施された独自のデザインの工夫と、その時代背景が浮かび上がります。
2. 創業470年を越える友禅の老舗・千總の貴重なコレクションが見られる!
京都にある友禅の老舗・千總。円山派・近代京都画壇の画家による日本画や小袖をはじめとした染織品、古文書類など、多くの作品・資料を所蔵されています。その多くはものづくりを続けてきた歴史に深く関わっています。本展への全面協力により、重要文化財に指定されている円山応挙《写生図巻(甲巻)》【前期展示】、岸竹堂《大津唐崎図》【後期展示】なども出品されます。
*多数の作品を紹介するため、前後期で展示替えがあります。
前期2026年9月12日(土)〜2026年10月12日(月・祝)
後期2026年10月14日(水)〜2026年11月15日(日)
[展示構成]
第1章 平面と立体のあいだで きものと雛形本
様々な技法で装飾された近世のきものの優品やこの時期に数多く出版された雛形本を通じて、生活の場で着られ、見られることで人々の身体を文化的に装ってきたきものの特性と装飾美を紹介します。
第2章 京都画壇の日本画と下絵、染織図案
京都画壇と友禅図案との関わりに焦点を当て、岸竹堂(きしちくどう)や今尾景年(いまおけいねん)などの画家による本画、彼らが手がけたとされる下絵やそうした下絵をもとにして友禅として染めだされた花鳥図や風景模様などの裂地(きれじ)類を紹介します。
第3章 図案から染織品へ 描かれた図案と染められた図案
図案をいかに人の身体を装うきものとして成立させていくのかに対する試みを検証するとともに、明治時代を中心とした様々な流行の友禅模様や図案を展示します。さらに流行の模様が染織をはじめとした複数のジャンルとも共有されることで工芸界全体に「時代の雰囲気」が形成されていたことを陶芸や漆工、金工などの工芸作品を通じて紹介します。
第4章 平面と立体のあいだで 京都の友禅の人間国宝
第1章と同じ「平面と立体のあいだで」というテーマで、平面と立体を行き来する「着ることを前提とした表面装飾の場」と位置付けたうえで、きものを紹介します。京都の「友禅」の人間国宝5名の作品を通じて、あらためてきものが持つ平面性と立体性との関係について考えます。