本と美術の展覧会vol.6 なぞる。
開催概要
- 会期
- 2026年07月18日 〜 2026年09月06日
- 会場
- 太田市美術館・図書館 (群馬県太田市東本町16番地30)
- 参加クリエイター
- 大城夏紀 / 折笠良 / 松元悠
- ジャンル
- アート、その他
- タグ
- 絵画
開催内容
本展では、文学作品など、言葉により媒介された対象を「なぞる」こと生み出された作品を展⽰します。本展における「なぞる」とは、それぞれの仕方で「ある対象をたどり・受け取り・再⽣する」こと。この行為により生まれた作品を3人の作家の試みにおいてご覧いただきます。⼤城夏紀と折笠良は文学作品を、松元悠は社会に広まる事件のニュースを対象にし、表現方法は絵画、インスタレーション、アニメーション、リトグラフ、漫画等、多岐にわたります。
インターネットが普及しSNSでつながることと生活が分かちがたくなった昨今、言葉やイメージはまたたく間に消費され、アルゴリズムのなかに組み込まれて、次なる消費へと誘います。本展は、言葉とそれによるイメージの現れ方にゆっくりと向き合い、改めて言葉の持つ想像/創造性に想いを寄せる機会となることを願い開催します。
[みどころ]
1.なぞる行為から⽣まれる、さまざまな作品
本展において、なぞることは対象をまねることではありません。⾔葉により媒介された対象をたどり、解釈して受け取り、異なるメディア(媒体)で再び語ること、本展ではこれを「なぞる」と呼びます。そうして制作された作品は新たな表現が重ねられ、対象と一体不可分のものとなります。何を、どのようになぞり、どのようなメディアで表現されているか。この点にも注目しつつ、⾔葉と表現をじっくりとご覧ください。
2.折笠良のアニメーション《落書》のドローイング、オブジェを初展示
折笠良の《落書》は、詩人高柳誠の詩「落書」を題材としたアニメーションです。2025年2月に発表されて以来、国内外で高い評価を受けています。本展では、構想時のドローイング、原画、オブジェも展示し、アニメーションのなかで動き、変化していく⾔葉や線などを、実体としてもご覧いただけます。
3.大城夏紀がつくる絵画空間とセルフ・ワークショップ
古典文学等から想起される情景を色や形に見立てる大城夏紀。当館の全長15m、高さ4.5mのスロープ壁面にも浸食する絵画空間を展開します。(実際の描画範囲は幅9m×高さ3.5m程度となる予定)また、作品に現れる模様等を型にして、フロッタージュ(こすり出し)技法によるセルフ・ワークショップを会期中常設します。空間、身体から「なぞる」作品をお楽しみください。
4.松元悠のリトグラフと漫画
社会に広く報道される事件等を題材にリトグラフ(版画)を制作する松元悠。インターネットやSNSで拡散される断片的な情報を元に、自身の身体で事件の経緯をたどり作品化します。本展では、松元がたどった道程を短編漫画にしてリトグラフとともに展示します。