金巻芳俊 創発エンティティ
開催概要
- 会期
- 2026年06月12日 〜 2026年06月29日
- 会場
- PARCO MUSEUM TOKYO (東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ 4F)
- 参加クリエイター
- 金巻芳俊
- ジャンル
- アート
- タグ
- 彫刻
開催内容
金巻芳俊は、一つの身体に複数の顔や表情が重なり合う現代的な女性の木彫作品などで知られるアーティストです。不思議な視覚効果が施されたファッショナブルな人物像を通して、現代人の持つ心の揺れや多面的な感情を表現し、「人間とはなにか?」を追求してきました。
金巻の近作が多数展示される本展覧会は、作家の現在地を多角的に示す場となります。さらに、金巻作品をモチーフにした本展オリジナルのアニメーションの展示やPARCOならではの空間演出で、金巻芳俊の作品世界を新たな角度から拡張します。
「アンビバレンス(ambivalence)」という理念が金巻芳俊の彫刻作品の核となっています。相反矛盾する心理が両立し、相反する態度が同居することを示すこの言葉を、私は多面多臂像という独自の表現で解釈して木彫作品として具現化しています。本展「創発エンティティ」における彫刻作品はそれぞれが独立した"個"でありながら、展示空間の中での配置や距離、光や影の変化、そして鑑賞者がどの位置からどの距離感で見るかによって、まるで感情や気配を持つ誰かや私という存在であるかのように感じられ、新たな意味や印象を生み出されます。本展で提示されるのは、単なる彫刻という物質的な形態ではありません。そこには「人間とはなにか?」という問いから"創発"され、作品同士や鑑賞者との関係性の中から立ち現れる、より確かな"実在ーエンティティ"が立ち上がることでしょう。
― 金巻芳俊