平川恒太 「平和のための想像力」
開催概要
開催内容
山口裕美がプロデュースするYYARTSでは平川恒太「平和のための想像力」を開催いたします。 本展覧会では、3つのケイショウ/形象・警鐘・継承をテーマに絵画作品などの制作を行う平川恒太の個展をYYARTSで2年ぶりに開催いたします。絵画や陶芸作品も手掛ける彼の作品には一貫して平和への希求が感じられます。DM画像の「何光年も旅した星々の光は私たちの記憶を繋ぎ星座を描く-冬の大三角形」は、戦争に参加した軍人に国から功労として送られた従軍記章を扱っています。彼は、人の命と引き換えに贈られたものが現代ではネットで簡単に手に入れることができるという事実に向き合い、これらのものたちをモビールのようにつりさげ、星座を形づくります。戦争の記憶と向き合い、芸術の力で平和を希求する意志を現代にも受け継ごうとしているようです。本展のタイトル「平和のための想像力」が示すように、戦争が混乱をきたす現代に必要な想像力について、思いを巡らしていただければと思います。
ぜひ、東銀座のYYARTSへお越しください。心よりお待ちしています。また、取材やSNSも、歓迎いたします。画像手配などはお気軽に、お問合せください。
作家コメント
『独裁者が最も恐れるのは想像力である。』
これは、私が学生の頃に見た椿昇のDVDに書いてあった言葉だ。
私は、この言葉が好きだ。様々な技術が発展し、便利になる社会で芸術の役割は、自分の作品をブランド化することでもSNSのフォロワーを集めることでもなく、人々の想像力に刺激を与え続ける存在でなければならないと思っている。便利になりすぎた社会では、情報や知識を得るのも受動的になり、想像し考える時間が失われていく。そんな、社会で正常に生き抜くために芸術は必要だ。昨今の世界情勢もまた、想像力を失ったポピュリズムの影響だと考える。『平和のための想像力』今回の展覧会タイトルは、そんな社会に対して、アーティストとしての意思表明だ。
平川恒太
平川恒太 「平和のための想像力」によせて
平川恒太の2年振りの個展を開催する。時は初夏、そして世界では戦争が起こっている。今年のヴェネチアビエンナーレでのロシア館、イスラエル館などのニュースは憂鬱になる話題だった。そういう時期だからこそ、アート作品やアーティストの役割を改めて考えてしまう。そんな時に、平川さんから個展のタイトルが届いた。「平和のための想像力」とのこと。大いに共感し、そしてもう一つの創造力を重ねて考えてみたい。おそらく、アーティストが提示する問いかけに対して、鑑賞者である私たちが自分の頭を使って、考えることが大事なのだと思う。考えるということ、想像すること、イメージすることを誰かに委ねてはいけないし、いつも自分のところ、自分の側に置く必要がある。9月からはドイツ留学が待っている平川恒太の作品を味わい、しっかり見て楽しんでいただけたら、とても嬉しい。
山口裕美(アートプロデューサー)