マリー・アントワネット・スタイル
開催概要
- 会期
- 2026年08月01日 〜 2026年11月23日
- 会場
- 横浜美術館 (神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)
- ジャンル
- クラフト
- タグ
- ファッション、服飾
開催内容
横浜美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)、読売新聞社、日本テレビ放送網は、2026年8月より横浜美術館にて、展覧会「マリー・アントワネット・スタイル」を開催いたします。
歴史上もっともファッショナブルな王妃、マリー・アントワネット。時代の「ファッション・アイコン」となった王妃の装いやインテリアは、18世紀から現代まで、ファッションやデザイン、映画などに広く影響を与えてきました。
本展は、アントワネット時代のドレスや宝飾、家具などを手がかりに、あらゆる点で新しい様式(スタイル)をうちたてていった王妃の革新性と、その人物像に迫ります。さらに王妃が形づくった「スタイル」の源泉が、いかに時代を超えて人びとを魅了し、現代のクリエーターたちにも示唆を与え続けているかについて紹介します。
本展はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で企画され、3月22日 まで同館で開催されていました。横浜美術館は、世界巡回最初の地、かつ国内では唯一の会場となります。
[本展のみどころ]
1.時代を越えて人びとを魅了し続ける王妃の「スタイル」を紹介
ドレス、ジュエリー、家具調度品、絵画や版画、写真など、約200点で構成。18世紀後半の歴史的なファッションから2025年のオートクチュールまで、250年にわたる展開をたどります。
2.ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が企画した世界巡回展、日本で唯一の開催
贅沢なだけじゃない! ロンドンにある世界有数の博物館V&Aが、史上もっともファッショナブルなフランスの王妃マリー・アントワネットを再評価。国際的にも注目を集めている画期的な展覧会です。
3.歴史的、文学的にも貴重な品が集結。日本初公開作品も!
「首飾り事件」のネックレスの一部と伝わるダイヤモンドなど、マリー・アントワネット旧蔵品やゆかりの品(10点あまり)をはじめ、小説、演劇、映画などに描かれてきた18世紀当時の品々も多数展示。
王妃の処刑に用いられたとされるギロチンのほか、ヨーロッパの歴史を転換させたフランス革命の空気も、小コーナーで紹介します。
4.国内の関連作品を加えた日本オリジナルの展示
アジア巡回のためにロンドンでの展示から出品内容を再編成。さらに、国内で所蔵されている優品約20点も展示します。
[展示構成]
1 マリー・アントワネット:スタイルの源泉 1770–1793
オーストリア皇女マリー・アントワネット(1755–1793)は、1770年春、14歳の時に王太子妃としてフランスに嫁ぎました。以来、宮廷に新たな視点をもちこみながら、ルイ16世下フランスにおける高級産業、とりわけファッションと織物産業の発展に、多大な影響を与えました。
当時のフランスは、植民地と奴隷制を基盤とした国際的なプレゼンスに加え、文化においても中心的な役割を担っていました。そうしたなか、アントワネットは、堅苦しい宮廷の慣習に挑み、あらゆる面で自らの意向を形にしていきました。衣裳のみならずインテリアから音楽、ライフスタイルまで、よりシンプルで洗練された王妃の趣向は、またたく間に国内外で流行します。一方で、そのスタイルは斬新ゆえに取り沙汰され、民衆には想像もつかないほどの贅沢の象徴と受けとめられるようになっていきました。
革命の気運が高まるなか、アントワネットは次第に反体制派の標的となり、ギロチンへと導かれていくのです。
2 マリー・アントワネット:追憶と偶像化 1800–1940
マリー・アントワネットは、死後も人びとの記憶のなかに生き続けました。ナポレオン3世の后ウジェニー(1826–1920)を筆頭に、19世紀には王党派の支持者たちが彼女のスタイルを懐古しました。スペインからフランスに嫁いだ皇后は、同じく外国から嫁いだアントワネットに心を寄せ、自らのイメージづくりにおいても王妃を参照しました。
一方、ブルジョワたちは、家柄の正当性を主張すべく、アントワネット風の装いやインテリアをとり入れました。こうした気運は、王妃に関わる品々が各国で収集される一因ともなりました。アントワネットの装いは仮装舞踏会の人気のテーマとなり、ときに物語の主人公にも重ねられ、そのイメージは数々の出版物を通じて世界に広まりました。20世紀初頭までに、アントワネットとその美意識は、ひとつの偶像として確立していきました。
3 永遠に新しく — マリー・アントワネット・スタイル
華やかさと悲劇に象徴されるマリー・アントワネットのイメージは、いまなお人びとを魅了し続けています。この章では、王妃がつくりあげた「スタイル」にさまざまなかたちでインスピレーションを得た現代のクリエーターたちが手がけたファッション、デザイン、映画、音楽などを紹介します。
パステルカラーやリボン、王妃の好んだドレスのシルエットを採り入れたファッションは、洗練とともに、退廃や破壊、さらには「女性らしさ」への問いかけや多様性など、現代社会の課題にまで視点を広げています。また、映画やテレビでアントワネットの生涯が30本を超えて作品化されていることや、舞台やミュージック・ビデオへの引用は、彼女が時代を超えたミューズであり続けていることの証といえるでしょう。