小林貴子展 Anonymous Myth

開催概要

会期
2026年06月15日 〜 2026年06月20日
会場
ギャラリー檜e・F (東京都中央区京橋3-9-2 宝国ビル4F)
参加クリエイター
小林貴子
ジャンル
アート
タグ
現代アート、油彩画、ドローイング

開催内容

大作を含む油彩画、ドローイング等15点

作家のコメント
押し寄せてくる世界の不安な出来事、私自身にも迫ってくる感覚を自己の作品とどう切り結んでいけばよいのかと思う日常に今回の個展があります。不確かな輪郭のまま、それでもなお現れようとする気配を辿り、絵画を通じ、人の体温を共有したいと願います。
Anonymous Myth
無造作に置かれた日常のものに、日暮れ前の光が当たる瞬間があります。それを見たとき、私の中で眠っていた記憶が、現在の感情とともに静かに呼び起こされます。出窓におかれたものは一粒の飴と乾燥剤の入った空き瓶、脱ぎ捨てられたパジャマ、とりあえずとってある籠の中の処理できていない封筒やハガキ、いつか描こうとおいてある色鉛筆、色味のないカーテンの隙間から光は優しく届いています。幼い頃、学校の道に咲いていたレンゲ草や桜の木のそばで過ごした形にならない時間。それらは特別な出来事ではなく、どこにでも存在した名もない記憶です。しかし、私にとっては確かに存在し、今の私を形作っています。途方もない時間の中で、掴みどころのない人生からなにか見つけようとするように、私は光の中で人を見つめ続けてきました。制作とは、出来損ないの夢の痕跡を探し続ける行為なのかもしれません。
本展では抽象的な風景と人物を重ね合わせながら個人的でありながら誰にでも存在する記憶の層を描いています。
「Anonymous Myth(名もなき神話)」とは、特定の英雄や物語ではなく、私たち一人ひとりの内側に静かに存在する生の感覚そのものを指しています。

小林貴子展 Anonymous Myth