山室眞二の薯(いも)版画〈かまくら博物誌〉/ 併陳 コレクション 暮らしの中で

開催概要

会期
2026年05月30日 〜 2026年09月27日
会場
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 (神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1)
参加クリエイター
山室眞二
ジャンル
アート
タグ
版画、薯版

開催内容

山室眞二(やまむろ・しんじ/1939年生)は50年以上にわたり、じゃがいもを版とする薯版画を独学で創作し、その表現を深めてきた作家です。生ものであるため数時間しか使えない版を丹念に重ねて作られた作品には、植物や虫、鳥など鎌倉で出合ったものが取り上げられており、身近なものを慈しむ作家のまなざしと薯版への探求心が込められています。さらに、造本や装幀も手掛ける山室は、画文集や詩人との共同制作など言葉の世界でも活動しています。
本展ではこれまでの薯版画作品や装幀を担当した書籍に加え、親交のある志村ふくみ(しむら・ふくみ/1924年生、染織家・随筆家、人間国宝)の言葉から着想された新作《志村ふくみの言葉 百葉筥》(全100点)も展示します。小さなじゃがいもから広がる豊かな表現をお楽しみください。

[みどころ]
1.独学で薯版画を深化させた山室眞二の作品が一堂に会します
ジュール・ルナール『博物誌』(1896年初版発行)に倣い、〈かまくら博物誌〉というテーマで植物や小さな生きものたちを取り上げた作品群を展示します。加えて、山室作品において重要なシリーズの一つである切手を模した作品や自筆の画文集、挿絵や装幀を含む造本類など 50年以上にわたる山室の仕事を多角的に紹介します。

2.新作《志村ふくみの言葉 百葉筥(ひゃくようばこ)》を展示します
本作は、かねてより山室と親交のある志村ふくみの100歳を記念した100枚組の新作で、志村の著述から引用された文章とイメージが10㎝四方の紙に薯版で刷られています。志村による糸や裂の小片も用いられており、山室の薯版と志村の言葉、糸、裂が共演した特別な作品です。

3.併陳「暮らしの中で」
当館のコレクションから鳥海青児(ちょうかい・せいじ/1902-1972)や麻生三郎(あそう・ さぶろう/1913-2000)等を取り上げ、家族や花など日常のものごとを題材としたスケッチや素描を紹介します。画家それぞれの素顔や日常生活が垣間見える興味深い作品です。

山室眞二の薯(いも)版画〈かまくら博物誌〉/ 併陳 コレクション 暮らしの中で