風そよぐ情景 ヴィクトリア朝絵画・フランス印象派

開催概要

会期
2026年06月16日 〜 2026年10月12日
会場
松岡美術館 (東京都港区白金台5-12-6)
ジャンル
アート
タグ
絵画

開催内容

ヴィクトリア女王の治世(1837-1901)はイギリス史上最も繁栄し、美術活動も大いに活性化した時代です。一方、1800年代後半のフランスでは日常の何気ない風景や人々を主題として活き活きとした臨場感をカンヴァスにとらえようとする印象主義が現れ、その後に巻き起こる芸術活動の先駆けとなりました。本展のヴィクトリア朝時代の絵画では、イギリスの美しい自然を捉えたベンジャミン・ウィリアムズ・リーダーの風景画や、チャールズ・エドワード・ペルジーニの清楚な女性像を、フランス印象派からはモネやピサロ、ギヨマンらの作品など約35点を館蔵作品より出品いたします。


[見どころ]
■心やすらぐイギリスの風景画
森林や河川の美しさが細密に描きこまれた牧歌的な風景に心癒やされるのは、現在作品を鑑賞する私たちばかりではなく、100年以上も前の制作当時の人々にとっても同じでした。産業革命による工業化、都市化の流れによって、すでに“失われゆく景観”へと移行していた美しい自然は人々の田園風景への郷愁を喚起し、こころを癒やすものとして大変好まれたのです。ここでは臨場感豊かに景観が描かれたベンジャミン・ウィリアムズ・リーダー《北ウェールズの穏やかな午後》や、ラモーナ・バーチ《ペンザンスの西の谷》をはじめ、同時代に活躍したピーター・ポルティーリエ《オリエントの少女像》や、ジョン・エヴァレット・ミレイ《聖テレジアの少女時代》といった人物画も出品します。

■印象派のモネを生んだ師匠ブーダンと印象派の画家たちの作品
貧しい家庭に育ち仕事の合間に好きな絵を描いていたウジェーヌ・ブーダンは、20歳代半ばからデッサン学校の講座に通い始め、画家への道を歩み出します。その10年後のこと、ブーダンは画材店で展示されていたカリカチュア(風刺画)を見て18歳のモネの才能を感じ取り熱心に油彩画の勉強を勧め、戸外での制作に誘いました。風景画のすばらしさに開眼したモネは画家になることを決意し、パリの画塾で出会った仲間たちとグループ展を開き、彼らは印象派と呼ばれるようになります。今展ではウジェーヌ・ブーダン《海、水先案内人》、若き日のモネの作品《サン=タドレスの断崖》、生涯にわたり印象主義を通したシスレーによる《麦畑から見たモレ》などを展示します。 


[展示構成]
1. ヴィクトリア朝時代の画家たちの作品
2. ヴィクトリア朝の麗しき情景
3. フランス印象派
4. 印象派をこえて

風そよぐ情景 ヴィクトリア朝絵画・フランス印象派