西洋絵画400年の旅 ー珠玉の東京富士美術館コレクション
開催概要
- 会期
- 2026年06月27日 〜 2026年08月23日
- 会場
- 新潟県立近代美術館 (新潟県長岡市千秋3丁目278-14)
- ジャンル
- アート
開催内容
イタリア・ルネサンスからモネ、ルノワール、シャガールまで
時を超えて、名画と出会う
1983年に東京都八王子市に開館した東京富士美術館は、国内外で制作された幅広い時代の絵画、彫刻、写真、陶磁器、武具など約3万点のコレクションを誇る、日本でも有数の美術館です。とりわけ西洋絵画の充実ぶりは群を抜き、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の近現代美術まで400年を超える油彩画の歴史を一望できます。さらにルネサンスからロココ、新古典主義など、日本の美術館では珍しいオールド・マスターの優品がそろっているのも、このコレクションの大きな特徴です。
西洋では伝統的に神話画や宗教画が高尚な絵画ジャンルとして重視されましたが、近代になると斬新な絵画主題の開拓や、造形表現そのものの改革へと画家たちの関心が移っていきました。モネ、ルノワール、ゴッホ、シャガールといった人気画家のほか、ティントレット、ヴァン・ダイク、クロード・ロランら古典的巨匠の約80点の名画を通して、西洋絵画400年の歴史をご堪能ください。
[みどころ]
■東京富士美術館の約80点の厳選された珠玉の作品を展示
東京富士美術館の西洋絵画コレクションは、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の近現代美術までを網羅した国内有数の質を誇っています。今回の展覧会では、その中から日本で目にする機会のほとんどないティントレット、アントニー・ヴァン・ダイクといった古典的巨匠から、モネ、ルノワールといった人気の作家まで、約80点の珠玉の作品を展示します。
■ルネサンスから近代まで、400年の西洋絵画の流れが分かる
本展では、各時代を代表する画家たちの作品によって、西洋絵画400年の歴史を振り返ることができます。その紹介方法も、時代順や様式順ではなく、「歴史画」「肖像画」「風俗画」「風景画」「静物画」のようなジャンルごとにグループ分けされており、美術の入門に最適な展覧会となっています。また、ジャンルによる格付けが失われていく19世紀以降については、個性的な画家たちの作品を通して、「何を描くか」「どう描くか」といった点に注目してご紹介します。
■ほぼ全点、写真撮影可能!
本展では、一部の作品を除き、ほぼ全ての作品が撮影可能です。会場で実際の作品をじっくりとご堪能いただくだけではなく、作品の写真を後で見返すことや、SNSなどで多くの人と共有して楽しんでいただける展覧会となっています。
[展示構成]
第Ⅰ部:絵画の「ジャンル」と「ランク付け」
西洋絵画の世界では、ルネサンスから19世紀半ばまで、絵画の価値は描かれている主題の「ジャンル」によって格付けされていました。最も格が高いのは「歴史画」と呼ばれるジャンルで、歴史の題材のみならず、神話や聖書など物語(テキスト)を再現して描いた、いわゆる「物語る絵画」を指しています。その次に、高貴な人々を描いた「肖像画」、名もなき人々の生活を描いた「風俗画」、自然や都市の景色を描いた「風景画」、命の無い“物”を描いた「静物画」という順で格付けされていました。その背景には、キリスト教的価値観やルネサンスの人間中心主義の思想が関係しています。
第Ⅰ部では、上記5つの「ジャンル」で作品を展示することで、それぞれの「ジャンル」の特徴や個々の絵画が描かれた目的や文化的・社会的な背景を理解し、作品世界をより深く鑑賞することができます。
第Ⅱ部:激動の近代 ―「決まり事」の無い世界
18~19世紀のフランスの美術界では、古典主義を重んじるアカデミズムが支配的であり、サロンへの入選が画家たちの成功に不可欠でした。しかし、フランス革命や産業化を経て近代的な市民社会と資本主義社会が誕生し、社会の構造が大きく変化すると、美術における既存の価値観も大きく揺らぎ、それまで絵画を縛っていた絶対的な「決まり事」が失われます。
第Ⅱ部では、決められたルールに従うのではなく、逆に「新しさ」や「独創性」が作品の価値を決める拠り所となった近代美術の魅力を、フランスの絵画を中心に、描かれた「内容」と造形的な「形式」の両面から紐解きます。