開館 40周年記念展 静岡県立美術館をひらく7つの扉

開催概要

会期
2026年04月25日 〜 2026年06月21日
会場
静岡県立美術館 (静岡県静岡市駿河区谷田53-2)
ジャンル
アート
タグ
絵画

開催内容

静岡県立美術館は誕生してちょうど40年。「風景の美術館」をうたい、日本・西洋の風景画を中心に2900点を超えるコレクションを築くとともに、多彩な展覧会を重ねてきました。開館40周年を記念するこの展覧会では、狩野探幽、伊藤若冲、ゴーギャン、川村清雄、草間彌生など、コレクションから厳選した作品をてがかりに、美術の世界の広がりを探求する旅へとみなさんをお連れします。7つの部屋が待っています。扉をひらけば、そこは展示室であるとともに実験室。絵の外側にまで目を向ける、絵の具の厚み=絵の高さに注目する、風景画とは何か、作者とは誰なのかを考えるなど、ふだんとはちょっと違う体験ができる部屋で、館長と5人の学芸員がお待ちしています。40年にわたるこれまでの歩みを振り返り、これからの美術館の姿を示します。

[展示構成]
第1室 美術館とは何だろう
まずは第1問、絵馬は絵なのか馬なのか?生きた馬のかわりに、描いた馬を捧げたのが始まりだとすると、絵馬は絵である前に馬なのだといえそうですね。捧げる相手は神や仏でした。美術館は展示室から神仏を追い出し、絵馬を絵として眺める場になったのかもしれません。

第2室 絵画のかたち、油絵の居場所
絵ではなく、油絵の「かたち」をじっくりご覧になったことはありますか。油絵は額縁におさめるもの。そんな当たり前も明治以降、先人たちの努力によって築かれてきました。この部屋では、油絵には額縁というあたりまえを見つめ直します。

第3室 風景をあつめる
人が眺めた世界のすがたを、持ち運べる板やキャンヴァスに描くことで風景画が生まれ、住居や公共空間を飾ってきました。言わば、人による人のための芸術である風景画をあつめることで、当館は、何をまもり、伝えようとしてきたのでしょうか。

第4室 絵画を立体的に観る
画面全体に方眼を施す特異な描法で注目されるこの屛風。実は、方眼一つ一つの絵具を厚く盛り上げたり、薄く盛り上げたりと立体的に描かれていることはあまり知られていません。最新デジタル技術を用い、その凹凸を視覚化することで、一体、どのような像が見えてくるのでしょうか。

第5室 評価と名画
テレビや書籍で見聞きする「名画」とは、多くの人を魅了してきた優れた絵画といえます。“優れた”の根底には学術的な評価が置かれていますが、何が評価され、また評価されなかった絵画は感動を与えることはないのでしょうか。当館が所蔵する富士図の名画から考えてみましょう。

第6室 美術家をめぐる物語
美術家とは、どのような人物なのでしょうか。作品のように個性的、あるいは気難しい性格でしょうか。美術家自身がメディアによく登場していたり、反対に姿が見えなかったりする場合もあります。ここでは、美術家の語られ方や、美術家と作品の関係に注目します。

第7室 人形と彫刻、ロダンへの道
人形は「ひとがた」ともいい、その字のとおり、人の姿をかたどったものです。大昔から、さまざまな理由で、人は人形を必要としてきました。神や仏の姿をつくる時にさえも。近代の彫刻家も、ひたすら人間像に取り組んできました。そのひとつの高みにロダンがいます。

開館 40周年記念展 静岡県立美術館をひらく7つの扉