南青山・白白庵 企画 《春爛漫・百花繚乱茶会 2026》ガラス・奥島 圭二 展 非結晶の夢
開催概要
開催内容
その佇まい
その色合い
その手触り
儚くも忘れ得ぬ
春の夜の夢の如し
私たちが普段手にするガラスの器は
疑う余地も無く固形であるが、
実は科学的にはガラスは液体が結晶化せずに
冷え固まった状態とされる。
非晶質(アモルファス)と呼ばれるその不思議な物質は、
紀元前4千年とされるほど古い時代から人間を魅了し、
宝飾品としても・日用品としても
私たちの日常に必要不可欠な存在であり続けている。
奥島圭二の作品からは、非晶質の個体であるガラスそのものが
今なおゆっくりと変化しているかのような、
静かな動的印象を受ける。
その色彩は万華鏡のように華やかでありながら、
記憶の中の印象を一つに固定しない。
まるで夢の中の楽園で見た景色のように、
朧ろげであり儚い。
しかし同時に、極めて粘性の高い液体であるガラスの特性が、
他の素材では成し得ない美しいフォルムを生み出し、
一瞬の映像を固形化する。
非結晶の夢は、私たちの掌で蘇る。