寺本 明志「寝癖をたなびかせて」
開催概要
- 会期
- 2025年11月01日 〜 2025年11月16日
- 会場
- KATSUYA SUSUKI GALLERY (東京都目黒区柿の木坂1-32-17)
- 参加クリエイター
- 寺本明志
- ジャンル
- アート
- タグ
- 油絵
開催内容
この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは、2025年11⽉1⽇(⼟)より、弊廊では2回⽬となる寺本明志による個展「寝癖をたなびかせて」を開催いたします。
内側と外側、現実と想像の境界を越えた場を「Patio」として、社会と個⼈のあいだに⽣まれる関係を絵画を通して探り続けてきた寺本明志ですが、前回の弊廊での個展「単位のレシピ」、そして⾃宅にアトリエスペースを作るなど、⾃⾝の環境の変化をきっかけに、「Patio」が決して超越した場ではなく、世界そして社会と繋がっていると考えるようになり、「Patio」の位置付けに変化が出てきたと⾔います。
絵画は、朝の光を浴び、夜の⾵を受けながら変化を続け、社会と個⼈のあいだをたゆたう存在として息づき、寺本にとって絵を描くことは、世界と地続きであることを確かめる⾏為であり、⽇常に潜む“存在の意義”を⾒つめ直す試みでもあります。
タイトルにある「寝癖をたなびかせて」という⾔葉には、ありのままの⾃分で、社会の中へ⼀歩を踏み出す軽やかな決意が込められています。
⾃宅での⽇々の中から⽣まれた新作を中⼼に構成する本展「寝癖をたなびかせて」。
この機会に是⾮ご⾼覧下さい。
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寝癖をたなびかせて
「絵と社会が地続きであること。」
その実感がわいたことを察知したのか、僕は⾃宅にアトリエを準備した。
⻑らく、家で絵を描く必要性がなかったというのに。
家に並ぶ絵は朝の光を浴び、夜の⾵を受けて、同じ姿を保たない。
それは前に進むための歩幅を⾒定めるようにも⾒えた。
ああ、こういうことか。
朝起きて、なりふり構わず、⽞関に⾜を向けてみる。
歩むたび、⽿元で寝癖がたなびく。
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近年、Patio(中庭)を、外と内の境界がない中⽴的な場としてとらえている。そこでは、もの・動物・⼈が役割に縛られず、すべて等しい存在として描かれている。統⼀性のない要素が共存することで、社会的な⽴場を離れた「存在の意義」を問い直している。
本展では、⾃宅で過ごす⽣活の中で描いた作品を展⽰している。それは⾮常に個⼈的な作品群と⾔える。
Patioというテーマで描き始めた当初は、そこにどのような可能性があるのかを探りながら、さまざまなものを並べたときに⽣まれる関係を、絵画を通して検証する作業だった。2024年の個展「単位のレシピ」(KATSUYA SUSUKI GALLERY)を契機に、しだいに社会との関わり⽅や、社会に向けての絵画
のあり⽅を探る⽅向へと変化している。Patioの世界は、絵画の中だけに閉じたものではなく、この世界と地続きの場であったのだ。この極めて個⼈的な作品群は、社会と個⼈の接点を改めて確認する試みでもある。⾃宅という出発点から、寝癖のついたままの⾃分で⼀歩ずつ前に歩む感覚を⼼に留めるように。