高木 まどか “ omo ”
開催概要
開催内容
高木まどかの作品は、和紙とキャンバスにアクリル着彩をしたペインティング、その上に更に手刺繍を施したものや、ミクストメディアで制作される立体など様々ですが、どれも色鮮やかな模様や生物が画面一杯に埋め尽くされ、それらを纏った人物が何かを暗示しているかのように現れます。アジアやアフリカの装飾を想起させるような独特の色使いとタッチは、平面のみならず立体作品の制作にも広がり、アジア圏を中心に人気を高めている作家です。
「日常の何気ない風景をみていると、言葉にならない日々の小さな疑問が浮かび上がってきます。」と語る高木にとって作品とは、ぼんやりとした言葉にならない感情や疑問が、粘土、紙、布、糸等その時の素材や色の選択と配置、そして自身が手に取る筆を通して形になり、生まれてくるものだと言います。当たり前のように過ごす日常から生まれる疑問を大切にしながら、その答えを探すようにして制作を続けています。
本展「omo」では、素材や形に沿った“面”について連想し、平面、立体、半立体作品で構成いたします。タイトル通り、様々な表情の顔と、それを取り巻く柄や装飾物が描かれるものの意味合いを示唆しているようです。
「白いパネルや塊の粘土を形作ったり、色と柄を重ね続けていると、浮かび上がる表情が“にらんでいるようで、ぼうっとしている”かも。
“笑っているようで、怒っている”かも。
今にも鼻歌を歌い出しそうな口もとだなぁ。
そんな風に感じ、そうなると私と対象が指先から繋がっているようにすら思えます。
その“やり取り”の繰り返しの先に“作品”があるのだと思います」--- 高木まどか
日々過ごす中で出会う形やそこから生まれる疑問、そして曖昧で複雑な感情から連想し、制作される高木の作品は、対象物が人物ではないことも少なくありません。擬人化し、表情をつけることで、作品に内包される不思議な物語を鑑賞者に伝えようとしているようにも見受けられます。
これを機に、当スペースでは4年ぶりとなる高木まどかの新作展を是非お楽しみください。