本岡景太「はりつける彫刻」
開催概要
- 会期
- 2025年06月14日 〜 2025年06月29日
- 会場
- Gallery Dalston (東京都墨田区立川1-11-2)
- 参加クリエイター
- 本岡景太
- ジャンル
- アート、その他
開催内容
本岡景太さんは「歪曲張り子」という独自の技法を用い、”新しい彫刻”の表現を展開している注目の作家です。
初めて本岡さんの作品を拝見したのは武蔵野美術大学の卒業制作展の時でした。展示の空間全体に立体作品がいくつか配置していたのですが、鑑賞している自分が絵画世界の中に入り込んだかのような不思議な錯覚がありました。その感覚は空間の歪みと平衡感覚が無くなるような不思議な感覚です。とても強く印象に残る、心地良い違和感でした。
作品に使用している素材が紙だと知ったのは数年後、本岡さんが東京芸術大学の彫刻学科の大学院の卒業制作展でご本人からお話を伺った時でした。染色した紙に酢酸ビニル系の樹脂を揉み込み、型に貼り付けていくという本岡さん独自の技法で「歪曲張り子」と名付けられています。アトリエには本岡さん自身が染色した紙が色ごとに棚に配置されているそうで、それらをまるで画家のパレットのように、立体の形に貼り付けていきます。
この方法に辿り着くまでにも、幼い頃から紙で制作することに親しんでいたと言います。
また、もう一つの特徴と魅力が作品の歪みの部分です。本来、立体には自立するための芯材が欠かせないのですが、大胆にも芯材そのものを取り出し、中を空洞にさせてみると、ぐにゃりとした不思議な造形が出来、非現実的な世界のようで、夢中になってのめり込んで制作されていたそうです。
今回の個展では「はりつける彫刻」という新しい彫刻の概念に挑戦する機会となります。彫刻における”ものの存在”や”ものと背景”との背景を明らかにしていくための新たな表現を”はりつける”という行為を通して、探っていく貴重な機会となります。
是非、本岡さんの新たな試みをご高覧頂けたら幸いです。会期後半には本岡作品の裏側(公開制作)にも迫ります。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。