中埜幹夫 展
開催概要
- 会期
- 2012年05月28日 〜 2012年06月02日
- 会場
- Oギャラリーeyes (大阪府大阪市北区西天満4-10-18 石之ビル3階)
- 参加クリエイター
- 中埜幹夫
- ジャンル
- アート
- タグ
- 平面
開催内容
[作家コメント]
フウと短くひとつ息を吐き、ゆっくり山の中や森の中—境界—を歩く。トク、トク、トク。土と岩、落ち葉の感触が柔らかく緩やかで心地よい律動がつま先から膝にかけて伝わってくる。川べりを歩くときには、水の音が流れ、森の中では風の音や木々のざわめきが聞こえ、木々の間から零れる光や山肌が僕の眼に重層的空間を映し出す。静かな空気の堆積の中で、ほつれて絡まりねじれた束がゆっくり解れていき、時間の中に包まれていく。
木々の間から零れ落ちる光は、薄く多層的空間(今見ている光は、ほんの少し前にみた光を想像し、ほんの少し未来の光を創造します)を作り出し、奥行きのある時間へと変化し僕の身体に刻まれる。流れ落ちる水と光の空間の堆積は伸び縮みした時間として僕の身体に吹き込まれる。そこにもう無いものといまだそこに無いものとの倍音によって、時間は空間となり、やがて肌理として僕に戻ってくる。
出掛けるのは目的地に向かうためだけでしょうか。ただ目的地にだけ着けばよいのなら、より無時間的な移動手段(欲求)を選べばよいのでしょう。欲求と快楽は別のものです。快楽、愉悦は時間の中に存在します。快楽、愉悦は時間という空間の中に包み込まれた時に立ち上がり僕を包み込みます。