第22回 内海信彦絵画表現研究室展 「崩歯政子羅生門 第一門」
開催概要
開催内容
内海信彦絵画表現研究室は、画家・内海信彦の教えのもと、人類史において繰り返されてきた悲惨と暗黒のなかで灯を絶やすことなく燃え続ける芸術の力を信じ、その可能性を追求してきました。
本展覧会の表題「崩歯政子羅生門」の「歯政子」とは、男性原理を去勢する女性性の力の象徴として世界中の様々な神話や民話に登場するイメージ「ヴァギナ・デンタータ(歯の生えた女性器)」と、中世日本史の劇的な転換点、承久の乱においてその精神的リーダーとなった尼将軍政子のイメージが合体して生まれた、シュルレアリスティックなメタファーです。そして男性原理により抑圧され虐げられた女性器=女性性は、崩れかかり荒廃した芥川・黒澤の「羅生門」の末法の世界観に変容します。これはジェンダー的な力の不均衡を象徴すると同時に、現代社会で進行するあらゆる暴力と不条理を映し出す複層したメタファーでもあります。崩れかかった羅生門が、牙を剝く歯政子に生まれ変わって革命を導く…。時代の困難と不条理に挑みかかり新たな世界を創造せんとする新世代の芸術の姿が、この展覧会の題名に暗示されているのです。
第1週 出品作家 : 近藤祐生、白井希乃花、滝清子、松尾はるか、村上ゆい、吉澤幸子、渡部泰
特別出品:内海信彦