細川 明 展 -界面の窓 vol.6-

開催概要

会期
2024年03月11日 〜 2024年03月23日
会場
ギャラリー檜e・F (東京都中央区京橋3-9-2 宝国ビル4F)
参加クリエイター
細川明
ジャンル
アート
タグ
インスタレーション、現代アート

開催内容

作家のコメント
界面の窓 Vol.6 に寄せて

この19年の間に、作品の素材としていた竹は今では、紙を丸めて作ったピースや実態の無い空白に取って代わってしまった。それは僕自身の関心が、素材自体に対する興味ということから、そこにある構造、そこで何が起こっているのかを取り出してみたい、ということに少しずつ変化してきたということだと思う。

当初は、対象を通した向こう側とこちら側ということが、制作過程で次第にはっきりと理解されてくるだろうと考えていた。しかし、そうではなくてそこに中間性を閉じ込めるということだった。

対象を通した向こう側とこちら側というものを考えた時に、そこに基準となる起点ができる。しかし、その「点」=「始点」とイメージしてしまうことで問題が起きる。無論、そう考えることも可能なのだし僕自身もそう考えていた。しかし、その「点」も奥行きの中に存在する。それは木立の向こうの家並みや山の向こうの雲や空と同じように、連なりの中にある。

日食や月食が起きれば、私たちは月とその背後にある太陽や、月に映る地球の影を同時に見ることで、改めてその位置と関係を意識する。

これまでのような仕事を始める以前、僕は元々材木屋の納屋として使われていた建物を、住居となるようリフォームした。窓の造作では、壁に窓を開けるというよりそこだけ壁がないという感覚だった。無いことが窓の機能なのだから当然のことかもしれないが、壁にただ四角い穴が開いて、向こうの空や風景が切り取られている様を、その時はただ新鮮な気持ちで眺めていた。
制作の過程で、ある空間に差し出されたような「窓」を考えた折に、そこに壁が内包されているような、もしくはそれに代わるような仕組みがあればいいということになるはずだが、考えたことがそのまま作品に繋がるとは限らないのはこれまでの通りだろう。
                                                             2023年 12月  細川 明

細川 明 展 -界面の窓 vol.6-