アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展 「貫く」
会期: 2023-12-16 - 2023-12-24
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
クラフト
展覧会タグ:
器
陶磁
開催内容
◆展覧会コンセプト
独立の後、初めて作品を焼き上げるにあたって、作り出したい、生み出したいうつわについて考えてから15年。
ようやくそれがカタチになってきたと、言葉に出来るようになりました。
ここに至るまで、様々な出来事があり、時には困難にぶつかり、もがいたこともあったでしょう。
しかしながら、彼は決してぶれることなく、己の信じた道を貫いてきました。
自身が在りし日に思い描いたうつわを、必ず作り出したいという強い想いを実現するために、
そのために模索を重ねることをいとわず、常にその夢のために歩み続けてきました。
今回の個展では、彼が自身の道を貫いてきたからこそ成し得る渾身作が大集結。
「貫く」ことが困難な時代だからこそ見てほしい。
決して屈することなく、貫いてきたからこそ生まれたうつわの数々を。
◆作品の内容
益子の土の個性がそのままうつわに。
今や幻の土とも呼ばれる益子特有の希少な寺山白土(てらやましろつち)。寺村光輔は修行時代に職人伝いに一生分の寺山白土を購入することができました。その寺山白土をベースに使用し、林檎、梨、ナラなどの木灰を掛けあわせ調合し、木々によるうつわの発色の違いを研究。益子の土との掛け合わせで多彩な作品を生み出しています。 そして、自然の恵みから生まれる灰釉(はいゆう)も寺村光輔作品の特徴の一つです。特に、林檎の樹の枝を燃やしてつくる林檎灰釉(りんごはいゆう)を使用した作品は、独特の温かみを感じさせる、寺村光輔の大人気シリーズです。手間のかかる工程を丁寧にやりとげていくことで、うつわを使う人の気持ちに寄り添った作品を生み出しています。その使い勝手は抜群で、日々のくらしの中で気持ち良く使い続けることができるのです。
※本展では寺村光輔が、貫いてきたからこそ生み出すことができたうつわ作品を多数披露。
寺村光輔の代名詞とも言える、オクトゴナルシリース、オーバルシリーズ、四角鉢シリーズを筆頭に、新たな境地に挑んだ、象嵌作品や陶板作品など日常食器、花器、酒器、陶製オブジェを含む、渾身作1200点超が集結いたします。
会期中に作品をお買い上げのお客様には、彼が調合する釉薬についてまとめた「釉薬大辞典」を進呈いたします。
※作品はすべて展示販売いたします。
※お子様から大人まで、どなたでもご来場いただけます。