櫻井康弘 個展 @アートフェア東京 ----Booth P16----
会期: 2012-03-30 - 2012-04-01
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
彫刻
開催内容
櫻井康弘の創作。
作家が日本人であるが故に、現在の作品は、一貫して“日本人”女性の頭部のみの表現に拘っています。また、肌の質感を出すために敢えて
彩色をせず、檜(ヒノキ)生地の“白さ”を生かしています。黒目だけに七宝を施すのも特徴です。
人の彫刻は、作家の心が籠っている とか 魂が宿っているようだ などとかく言われます。が、櫻井の作品の前ではその言葉では少し違和感があります。
また、このような人物像を前にすると見つめられているかのような錯覚(それは見る者の反対の性であれば尚のこと生じます)を起こしがちですが、この作家の創り出す女性とは、どの位置から対峙しても視線が合うような、合わないような どこまでも平行線で、絡み、漂い続けます。
しかし、それは、‘心此処に有らず’といった浮遊感と共に、あくまでも心地よく、アーティストの創作の源である生命観の表れである‘命そのもの’を感じることでもあるのです。