展覧会詳細
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トークイベント
映像・映画
開催内容
人生は、おうおうにして複雑な特異性にあふれている。しかしそれらは、「普通の」という言葉でくくられがちな日々の中で埋没し先送りされている。鈴木光は、そのような日常の深層に繊細に目を向ける。彼は、広義の「HOME」という概念(および身体や空間)――家族と他者、プライベートとパブリック、共同体や国家にいたる――の正当性を、家族の境界が曖昧化する境遇に置かれた個人の言葉で語らせることで問いかけていく。作品は、時に事実と虚構がさりげなく接合され微かなきしみを生むことで成立する。そのような手法を彼は、自身が当事者として格闘する「GOD AND FATHER AND ME」(2008)を通過することで獲得したのだろう。
————メディアアート・キュレーター 四方幸子
このたびKAYOKOYUKIは、青山|目黒にて、映像作家である鈴木光の新作と近作を含む4作品の上映会を開催いたします。
また3/3(土)、3/4(日)の両日、粟田大輔さん(美術批評)、奥村雄樹さん(美術作家)、佐々木敦さん(批評家、音楽レーベルHEADZ主催)、藪前知子さん(東京都現代美術館学芸員)をお呼びし、上映終了後にトークショーを行います。
またこの2日間に限りまして、上映予定の4作品に1作品を追加した、特別版のDVD(計170分)を数量限定で販売いたします。
鈴木光はドキュメンタリーの手法を使い、現代美術とドキュメンタリー映画の両方のジャンルで発表を続けています。宗教家である父親をテーマに制作した『GOD AND FATHER AND ME(36min, 2008)』を契機に、近年は役者を起用し、ドキュメンタリーが持つ現在をとらえる方法と、フィクションという創造性、この二つを繊細に融合させることによってリアリズムを追求した作品を制作しています。
この上映会では、『GOD AND FATHER AND ME(36min, 2008)』から、東日本大震災の直後に地元である福島県を撮影した最新作、『Mr.S & DRAEMON(14min, 2011)』を含む4作品を一挙に上映いたします。
2012年3月3日(土)
17:30開場/18:00開始
20:30~トークショー
鈴木光、粟田大輔(美術批評家)、奥村雄樹(美術作家)
2012年3月4日(日)
14:00開場/14:30開始
※途中入場ができませんのでご注意ください。
17:00開場/17:30開始
20:00~トークショー
鈴木光、佐々木敦(批評家、音楽レーベルHEADZ主宰)、
藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
事前予約: 席に限りがありますので、ご心配な方はご予約ください。
件名を「3月X日上映会予約申込」とし、お名前、電話番号、参加人
数をご記入の上、info@kayokoyuki.comまでメールをお送りくだ
さい。折り返し、確認のメールをお送りいたします。
上映作品: 1,「GOD AND FATHER AND ME」36min, video, 2008
2,「安楽島」36min, video, 2010
3,「Ms.S」42min, video, 2011
4,「Mr.S&ドラえもん」14min, video, 2011
全4作品(128分)