須藤美沙展 「巡りゆく星たち」
開催概要
開催内容
SYP GALLERY は、2022 年6月30日(木)より須藤美沙展 「巡りゆく星たち」を開催致します。
2005年 埼玉大学教育学部学校教育教員養成課程教科教育コース 美術専修卒業
2007年 同大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了
遥か彼方の宇宙が身近に感じられるようになった現代において、須藤は8年前から宇宙の画像や天文に関する事物をモチーフに、遠くにあって身体的に感得し難い宇宙空間を表現しようと作品を制作してきました。NASAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像に見られる、美しい銀河や星雲に魅了されたことから出発し、宇宙望遠鏡による科学観測や地学的教養、神話にも関心を寄せています。作品の主な表現方法は、紙にピンで穴をあけ、その画面上に無数の星々や銀河、惑星などの図像を浮かび上がらせます。画面上に光を照らして陰影を強調させ、目に見えない宇宙の光をあらわそうと試み、作品に立体感や質感を与えています。須藤自身は宇宙の造形美を観察し、作品制作を通して宇宙との距離を縮めていると考えています。
本展では、土星や木星などの惑星や月の裏側を描いた作品に旋回する光を照らし、それらの固定されたビジュアルイメージに変化を与えてさまざまな表情を生み出します。この見かけの変化は星の公転運動を想像させ、地球と星との関係性やその存在について私たちに考察を促します。また、メダル型のギリシャ神話の神をモチーフにした作品では、画面の表裏それぞれに同じ図像を描くことによって、「善と悪」のような二項対立と、その二つの間にある曖昧で揺れ動く部分や摩擦について表現しています。
ぜひこの機会にご高覧いただければ幸いです。