In Celebration of Women 麗しき女性たち マルティーヌフランク写真展
会期: 2010-08-26 - 2010-09-14
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
写真
展覧会タグ:
写真
開催内容
マルティーヌフランクはベルギーに生まれ、アメリカとイギリスで育ち、マドリード大学とパリのエコール・ド・ルーブルで美術史を学びました。
芸術を愛する家庭で育った彼女は絵画や彫刻、建築に深い関心を抱き、そこから優れた構図のセンスが磨かれていきました。そんな彼女の人生に写真が加わったのは、偶然と言っても良いでしょう。1960年代前半、中国への入国ビザが下りたことから、現地での体験を記録しようとカメラを借りたのがきっかけでした。
以来、持ち前の好奇心を原動力に、世界中を旅しながら、その土地の社会的風景をカメラに収めてきました。そこには、世界の文化の多様性や、日々の生活の中に存在する社会階層に対して抱く、並々ならぬ関心を出発点としながら、深い共感をもって被写体やテーマをとらえるといった、マルテーヌフランクの姿勢が一貫しています。また、彼女は人物撮影をライフワークとしています。
今回の写真展は、シャネルの創始者であるガブリエルシャネルのスピリットが息づくシャネル・ネクサス・ホールでの展覧会に向けて、マルティーヌフランク自身がテーマを設け、新たに構成いたしました。マルティーヌがシャネルのために選んだのは、女性を賛美する写真です。
「写真家としての人生を通じて、私が常に心がけてきたことがあります。それは、自分が尊敬できる女性を被写体にすること、つまり自分の人生を使って何か特別なことを行った人、自分の運命に流されまいと抵抗した人をカメラに収めること。もう一つは、娘や孫娘、親友たちといった私の親しい人たちを撮影することです。今回のコレクションでは、そうして撮影してきた女性の写真だけを集めました。」とマルティーヌフランクは語っています。
ブカレストの工場労働者から京都の芸者、さらには映画スター、芸術家、作家、演劇人など、彼女が1960年代以来撮影してきた写真が一堂に会します。女性への賛歌となると同時に、この偉大な写真家が持つユニークな視点と共感の眼差しを紹介する場となることでしょう。
マグナム・フォト東京支社 http://www.magnumphotos.co.jp/