古川 吉重
開催概要
開催内容
この度、KOKI ARTSでは没後4回目となる古川吉重(1921-2008)の個展を開催致します。本展では、古川吉重の生誕100年を記念し、ニューヨーク時代終盤期と相模原に移住後(2000年〜)のペインティングを中心に展示致します。
古川の抽象絵画は、1963年の渡米後に大きく変化しました。キュビズムや抽象表現主義の影響を受けた作風からより抽象的で構造的な作品へと変わり、1980年代から晩年に至るまでは、幾何学的な形を用いた抽象作品に精力的に取り組みました。この頃から筆のタッチやパレットナイフを使用した質感、突き詰められた抽象の形態と地の部分の色彩変化とのコントラストに拘りを持ちながら、形態と色彩によって空間を強く意識した画面を構成するというスタイルを確立していきました。2000年に帰国し相模原にアトリエを構えてからは、形と地の色彩の対比が和らぎ、独自の抽象表現を更に追求していきました。
古川吉重(1921-2008)は、1943年に東京美術学校(現:東京芸術大学)を卒業し、終戦後、本格的に制作活動を開始しました。1949年に独立賞(独立美術協会)を受賞し、読売アンデパンダンなどで発表を続け、日本の画壇で活躍しました。その後、1963年にニューヨークに渡り、ニューヨークや日本のギャラリー、美術館等で発表を続けました。2015年に没後初の回顧展が福岡県立美術館で開催された後も、福岡市美術館、久留米市美術館、佐賀県立美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、埼玉県立近代美術館、相模原市民ギャラリーなど国内美術館等にて度々紹介されています。アメリカでの没後初個展は2016年にbeta pictoris gallery (アラバマ州)で開催され、その後はニューヨークやヨーロッパのギャラリーでも作品が展示されています。みぞえ画廊 (福岡)とContemporary HEIS (東京)でも古川吉重の個展が今月中旬以降に開催される予定です。