田中麻記子作品展「透明の気配」
開催概要
- 会期
- 2012年02月24日 〜 2012年03月24日
- 会場
- ZEIT-FOTO Kunitachi (東京都国立市中2-22-33)
- 参加クリエイター
- 田中麻記子
- ジャンル
- アート
- タグ
- 平面、現代アート
開催内容
「真ん中の世界への探求:パステルのモノクロームに光る浮遊物」
私が試みてきた、現実と幻想の「真ん中」の世界を表現するとき、
実のところ私は、「真ん中」というより、むしろそのどちらかを描いているのではないか。
真ん中の世界のことは、表現し妄想しようとしているだけで、
真ん中をただ忠実に描こうとはしていないのではないかと最近思う。
というのは、私が思う-今ここの-現実が幻想であり、
私が妄想する幻想こそが今ここに現実として在ることを実感してきているからだ。
そのように、一筋縄ではいかない双方を捉え真ん中を描くことは簡単ではない。
いや、一生かかっても描けない透明の浮遊物のような現象なのだとさえ思えてきた。
近頃は、現実かも幻想かもわからないただ在る風景、ただ見える風景を描き、
そこから浮上、自然発露してくる「透明の浮遊物」を重ねて描いている。
それら 対:私 という気配と感触だけが、確かである。
そしてそれらも透明で掴みどころはない。
この確認できない不安の中で絵画を持続させることだけが、「真ん中」の感触を透明に具現化する。
2011年12月 田中麻記子