笹谷 晃生 展「空へと還る Ⅵ」
開催概要
開催内容
L galleryでは、2021年7月3日 (土) より 笹谷 晃生 展「空へと還る Ⅵ」 を開催いたします。
笹谷晃生は生年1953年。1977年、東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。現、神戸工科大学教授。銅や鉄、陶やガラスを用い、植物や雲、大気や湿度といった人を取り囲む自然の現象に着目した彫刻を手掛けています。
(以下DMより)
昨年春の自粛期間には自宅から数キロのエリアの、まだ一度も歩いたことのない道を歩いてみた。「虫喰い」と題した作品は、この散策の途中で出会ったベニカナメモチの赤い若葉が早くも虫に食われている、その愛らしい穴の印象から着想を得たものだ。
また歩きながら、表現の精度をさらに高めたいとも考えていた。(そのようなものが在るとすればだが)より完全な形を作り出す、とも言い換えられるだろうか。一面的であったり、ぼんやりとしているイメージを、そこからさらに多くの形を探しながら立体に結びつけていく。
その上で、一度作り終えた作品を手元に置き、じっくりと形を追求するプロセスが必要なのだ。ここ数年をかけ、作品をいつでも眺められる状態にしておき、手の届く範囲に必要なものが全て揃い、発想をすぐに反映させることのできる環境が、ようやく整いつつある。そのような背景もあり、表現の精度をさらに高めたいという思いに至ったのかもしれない。
まだしばらくは、COVID-19の影響は避けられないだろう。しかし個としてはこれまでの日常をなんとか保ちながら、貴重な時間を制作に費やせる幸せも感じている今日この頃である。(笹谷 晃生)