橋本玲美・荻原貴裕「ニッポン観光名所図会」
開催概要
- 会期
- 2020年11月06日 〜 2020年12月14日
- 会場
- Yu Harada (東京都新宿区住吉町10-10)
- ジャンル
- アート
- タグ
- 平面
開催内容
橋本と荻原は個々の活動として「公然と内証の同義化による差異」をテーマに活動を続けてきました。映像制作を仕事とする橋本はパブリックな広告としての映像も手がける一方で、プライベート、そして直感を公然な場に持ち出す作業をします。
それは、ともすれば素人カメラマンとなってしまうところを、高い編集技術てパッケージされたフラットな映像に置き換えることで、人物・物・風景そのものにフォーカスされます。しかし、それもプライベートの演出であり何重にもレイヤーを重ねることで、違和感だけを鑑賞者に与えます。
荻原は身近な与太話や出来事、日記や収集に置き換え、平均化することで同列に扱います。 パフォーマンス、絵画、立体、映像、インスタレーション、または展覧会の運営そのものを表現方法とするなど、固定した表現方法を持たず、制作過程にありふれた日常を組み込む、また過剰な制作量、自身に一見無意味に思えるようなルールや規制を課すことで、既存のコミュニティを問い直すよう鑑賞者(または参加者でもある)に仕向けます。それは時に聴衆の感情に働きかけるものであったり、鑑賞者の介入によって変化せざるをえないものとして巧妙に仕向けられているようにも思えます。
橋本と荻原は、夫婦として改めて共同で制作し、夫婦の関係性を描いていく中で、社会的な状況や歴史的な背景などを、「生活の一部」として同列に扱うことで、個人のレベルとパブリックな問題の差異に焦点を当てます。
今回の制作にあたって:
「観光」の語源は「観国之光」という言葉に由来します。「国の光を観る」つまり、その国の「光」=「良いところ」を観るという希望的な意味として、幕末より使われ始めました。
これまで夫婦で行ってきたプライベートな旅行(観光)に焦点を当て、江戸時代に巻き起こった旅行ブームから現在の観光文化までを考察しつつ、観光旅行の中で感じた事柄をそれぞれ絵画作品、マンガ、映像作品にて展示します。
今回はその中でも、長野県・上田にコロナ渦で秘密裏に旅行した記録と、過去に栃木・茨城を旅行した記録の2つを題材として取り上げました。それらは私たちにとってとてもプライベートな生活の一部ですが、現在の日本社会に大きな影響を及ぼしている事象(コロナ禍、東日本大震災)が、夫婦の楽しげな旅行の中に何気なく登場しています。
それが私たち(あるいは、私たちと同じような人々)の生活にどのように影響を及ぼしているのか、また、それらを受け入れていくこと、ポップカルチャーとして解釈することはどのようなことなのか、考察したい。
2年くらい前に、とある国際交流ミートアップに遊びに行った際、同じく参加していた外国人旅行者と出会い、お互いアーティストということが分かったところからそれぞれの活動内容や作品などの話が盛り上がり、とても楽しい時間を過ごしたことがあった。
「日本はしばらく旅行しているけど、アーティストに会ったのは君が初めてだよ!」と言われて、ふと思った。
今や国際交流イベントは毎日そこかしこでいろんなものが行われているが、アート界隈の人たちに特化した気軽でオープンな交流会というのはほとんどない。アート関係の人がランダムに集まって、好き好きに飲みながら話をする。このミートアップが日本と世界のクリエイティブが繋がる何かのきっかけになれば良いなと思っている。
※参加無料
飲み物食べ物は持参ください