狭き門

開催概要

会期
2020年08月16日 〜 2020年08月22日
会場
Gallery Yocto (東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102)
参加クリエイター
藤居敏子
ジャンル
写真

開催内容

「狭き門」は、フランスの作家アンドレ・ジッドによる小説だ。この本を見つけたのは、叔母がかつて住んでいた家からだった。その家には、もう10年以上誰も住んでいない。私は恥ずかしながら、この小説を知らなかったのだが、タイトルが気になり後で調べてみようとスマホで写真を撮った。この本は傷みが激しかったため、すぐに捨ててしまった。
調べてみると、この小説の内容は悲恋であり、叔母の経験と重なるように思えた。叔母は若い頃に婚約者がいたらしいのだが、結婚には至らなかった。その後、神経症の治療のために病院に出たり入ったりの生活を続けていたらしい。
押し入れの中から出てきたノートには、叔母の日常の生活が細かく記録されていた。その日記は叔母が病院での生活を綴ったものだった。叔母は、毎日何を考え、どのような日々を過ごし生きてきたのか…それは、ずっと私が知りたいと思っていたことだった。
叔母が幸せだったのか、幸せでなかったのかは私には知ることができない。ただ私は、この日記を読んで、叔母のことを少し知ることができたように思う。

狭き門