原田治展「かわいい」の発見

開催概要

会期
2020年09月12日 〜 2020年10月18日
会場
福岡アジア美術館 (福岡県福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8F)
ジャンル
アート
タグ
平面

開催内容

 70年代後半から90年代にかけ、日本の10代の女の子たちから絶大な人気を集めた”OSAMU GOODS"。「かわいい」という感覚をキーワードにデザインを追求し、自己主張を意識し始めた彼女たちの心に鮮烈な印象を残したイラストレーターが“原田治"でした。
彼のデザインの根底には、彼がまだ10代だった50~60年代に抱いたアメリカ文化への憧れがありました。シンプルな線で描かれたキャラクターは、単に可愛いだけではない抜群のデザインセンスとクオリティを持ち合わせ、瞬く間に10代の女の子たちの必携アイテムとして受け入れられてきました。大きなイラストの入ったトートバッグを持ち、文房具やランチボックス、ハンカチ、キーホルダーを身につけ通学、家に帰ればマグカップやカトラリー、部屋には時計やクッションが飾られ、当時のティーンエイジャーの個性の象徴として生活の中に浸透していきました。
現在にいたるまで実に約1万種類を超えるグッズが商品化されるなど、日本のキャラクタービジネスの礎となりました。
 めまぐるしいスピードで移り変わり流行が多様化する世界にあって、有無を言わせぬ"可愛らしさ"と、明快でシンプルなタッチで描かれた原田治のイラストは、圧倒的な存在感と輝きを放ち続けています。惜しくも2016年11月、70歳という生涯を終えましたが、この時代に見いだされ支持され、そしてこれからも人々の生活の中で生き続けるであろう原田治の世界を、世代を超えた皆様にご覧頂きたいと願っています。

いつみても新鮮誰がみてもかわいい

 1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治。
 50~60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション 一一とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の"かわいい"文化に多大な影響を与えました。
 没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期~20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される、原田治の全貌に迫ります。

原田治(1946-2016)
東京生まれ。多摩美術大学デザイン科卒業。1970年、当時創刊された「an・an」でイラストレーターとしてデビュー。1976年、「マザーグース」を題材にしたオリジナルのキャラクターグッズ、「OSAMU GOODS」の制作を開始、女子中高生の間で大人気となる。 1 984年、ミスタードーナツのプレミアム(景品)にイラストを提供、以降シリーズ化され―世を風謳する。1997年、イラストレーターを養成する「パレットクラブスクール」を、生まれ育った築地に開設。主な著書に『ぼくの美術帖』他。

原田治展「かわいい」の発見