グッバイ☆アイドル
会期: 2011-12-17 - 2012-01-28
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
レセプションパーティー
油彩画
平面
開催内容
GALLERY MoMo Ryogoku では、12 月17 日(土)から2012 年1 月28 日(金)まで、当ギャラリーでは2 回目となる個展、坂本真澄展「グッバイ☆アイドル」を開催いたします。
坂本真澄は1982 年大阪府生まれ、大阪芸術大学で銅版画を専攻し2005 年卒業、その後2008 年3 月まで同大学版画コースにて副手として勤めるかたわら制作、主に大阪と東京での発表を続けてきました。
学生時代は専攻の銅版画作品を制作してきましたが、その後は支持体の板の木目を生かした作品や、合板にアクリルや油彩で描かれた人物をその輪郭のまま裁断した作品など、キャンバス作品を含め多彩な表現を試みています。
描かれる人物は男女を問わずに描かれていますが、その大半は若く、男性は女性が男装しているかと見間違えるほど女性的です。背景は、自然の中にあるようでどこか人工的、壁紙の前で取るポーズを思わせ、セットの中の被写体という印象も持たされます。
作品全体に大正モダンのような雰囲気が漂いながら、現代的な日常風景のようでもあり、見る者に戸惑いや違和感、そして時にはノスタルジーをも感じさせます。
まとった衣装や裸の皮膚は坂本作品に特徴的な描き方ですが、人物を覆う「皮膚いちまい服いちまいがそのひとの『意思』で『痕跡』」と前回の個展でのコメントで記し、また「外見だけがてがかり」という坂本にとって、外見のモチーフが何より重要なものとして位置付けられ、そのことで内面までもが規定されているかのようです。
作品のモチーフのいくつかは過去の作家からの借用や共通性が見られ、そうした意味では「アプロプリエーションがユニーク」と受け止められることも不思議ではありません。単なるファッションや風俗としてではなく、作品に潜む作家の思いに気付かされるところです。
今展のタイトルが示すように、少女からの決別のようであり、一方でそうした少女時代に後ろ髪を引かれる思いを描く作品のようでもありますが、見る人がそれぞれに持つ世代感覚で作品を受け止めていただけることを願っています。今展では30 点前後の展示を予定、また前回同様、木による小品も用意しております。ご高覧いただければさいわいです。
私のアイドル 男の子
きれいで つよくて まぶしくて
うらやましくて
なりたくて
なりたいと思う度
自分が女だと知る
p.s. 私は少し年をとって
女の子ではなくなってしまった。
あなたはずっと男の子のままだけれど….。(ステキ!!)
2011 年 坂本真澄