鈴木 圭 “ 透明なわたしたちの物語 ”

開催概要

会期
2020年07月10日 〜 2020年07月19日
会場
s+arts (東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3F)
参加クリエイター
鈴木圭
ジャンル
アート
タグ
平面

開催内容

s+arts(スプラスアーツ)より、鈴木圭 個展「透明なわたしたちの物語」の開催をお知らせいたします。

女性の抑圧と解放を表現している鈴木圭は、展示毎に独自の物語を作り、その中で繰り広げられる場面を作品に描きます。油絵に胡粉を混ぜることにより、時(歴史)が刻まれた壁画のような描写が特徴的な鈴木が近年描いているのは、架空の国ベルギットを舞台にした女性たちの物語。暦の設定から登場人物の性格や背景等、細かい部分にまでこだわりが散りばめられ、様々な角度から現代社会に対する問題提起を内包した作品を制作しています。

本展「透明なわたしたちの物語」では、壁紙や洋服に使用されるテキスタイルなど日常に用いられる記号を引用しながら、繰り返される女性らしさへの抵抗を試みました。当初は、イギリスの劇作家シャーロット・ジョーンズ著作「エアスイミング」の舞台から着想し、作品に描かれる物語の展開を進めていましたが、制作途中でCOVID-19が世界中で流行し、日本でも様々な政策が国や各都道府県から発表されるようになりました。中でも、世帯主へ一括給付される給付金の配布が決定されたことに衝撃を覚えたと鈴木は言います。家族の形が多様化する現代において、世界中が混乱するような緊急時にも関わらず、「個人」が尊重されていない我が国の現状を目の当たりにしたことは、単位としての「家」に改めて向き合うことになった出来事だと言えるでしょう。

鈴木圭の作品には、似たような少女達が多く登場する印象を受けます。しかしながら、作家の話を聞きながら各々を良く見てみると、必ずしも少女とは言えなくなる発見も多くあり、登場人物がどのような想いでそこにいるのか等、その人自身のストーリーに視点が移り、物語のシーンに吸い込まれて行くような感覚を覚えるのです。「女性」というキーワードを用いて「個人」を考察する鈴木圭が、今、織り込む情景とは何なのか?

これまで個展タイトルを英語で一貫していた鈴木が、本展では日本語で表記することになりました。そのような変化も含めて、鈴木圭の新作展を是非お楽しみください。

鈴木 圭 “ 透明なわたしたちの物語 ”