池田 幸穂|透明のつぼみが弾ける音
開催概要
- 会期
- 2020年02月29日 〜 2020年03月27日
- 会場
- GALLERY MoMo Ryogoku (東京都墨田区亀沢1-7-15)
- 参加クリエイター
- 池田幸穂
- ジャンル
- アート
- タグ
- オープニングレセプション、インスタレーション、立体、平面
開催内容
GALLERY MoMo Ryougoku では、2 月29 日(土)から3 月28 日(土)まで池田幸穂の個展「透明のつぼみが弾ける音」を開催いたします。
池田幸穂は1986 年東京生まれ、2009 年武蔵野美術大学を卒業後シェル美術賞展や東京ワンダーウォールなどに入選、日本庭園や動植物などの自然、或いは身近な人物などをモチーフに、時に独特な視点から捉えて描写し、中間色による優しく柔らかな色彩感は見る人を和ませ、不穏な状況でさえも心地よく癒される作品を展開しています。
当初、池田は人物も風景も客観的な対象物として描いてきました。しかし社会の中に身を置き、震災後の東北の大地を踏みしめ、日々自然や社会に翻弄されながらつつましくも強く生きる人々と出会い、心を開くことで人との関係が繋がるのを実感し、自他を超えて痛みや弱さを共有し、作品を通して相互に励まし生きようとする意識を持って制作してきました。
今展ではそうした姿勢や池田特有の色彩感をそのままに、日々継続して制作されたドローイング作品や平面作品に加え、 大きいけれど、臆病で、不器用で、優柔不断と語る虎に、親近感を持ち、制作した虎の立体作品も展示いたします。また、その立体作品と共に、強さより弱さに視線を向け、それを受け入れて一歩進もうとする姿を描いたような大きな作品をキャンバスのまま展示し、一つの大きなインスタレーション作品の制作も試みています。
池田作品のような彩りの季節を迎える初春、透明なつぼみがそれぞれの色彩を持って花開く日を想いつつ、皆様のご高覧お待ちしています。
アーティストコメント
虎を作りたいと思いました。
大きいけれど、臆病で、不器用で、優柔不断な虎。
虎のイメージと言えば、勇猛果敢な強さを持ち、決断力や瞬発力のあるイメージです。
300年前の日本では、武家に好まれた題材で、絵師によって虎が表現されてきました。神の使いとされ、日本では十二支になっています。
虎の毛皮を手に入れるため密猟されたり、絶滅した種類もいます。
わたしは人として弱さとか欠点がたくさんあって、もし虎だったら野生のサバイバルを生き抜いていけないんじゃないか、と思うことがあります。人は誰でも見かけでは分からない弱さや悩みを持ってます。自分が誰かにエールを送ると、反対に、たくさんの人からエールをもらって生きている事を実感します。
タイトルにある「透明のつぼみ」は目に見えない未知なる色のつぼみで、それは見かけに寄らない欠点や弱さを含めたつぼみの例えです。何色の花のつぼみが、どんな音で弾けるか分かりません。勢いよく思い切った行動をとれるように、エールを送ったり、もらったりして、弱さを認め合いながら、バランスをとっているシーンを切り取って表現しています。
2020 年 池田 幸穂