ヴァシリス・アヴラミディス新作個展「Host」
開催概要
- 会期
- 2019年06月10日 〜 2019年06月29日
- 会場
- ヒロ画廊 (東京都中央区銀座6-7-16(並木通り)第一岩月ビル3F)
- ジャンル
- アート
- タグ
- 平面
開催内容
ギリシアの現代アーティスト、ヴァシリス・アヴラミディス(Vasilis Avramidis, 1981年生まれ)のアジア初となる新作個展「Host」を開催いたします。
アヴラミディスはギリシアのキルキスに生まれました。これまで数多くの有名アーティストを輩出したロンドンの名門芸術大学セントラル・セント・マーチンズを卒業し、現在はロンドンを拠点に、 ヨーロッパとアメリカを中心に活動しています。近年の展覧会やアートフェアでは作品の完売が相次ぐなど、高い注目を集める若手アーティストです。
アヴラミディスの描く作品のほとんどが「人物」「自然」「建築物」を主なモチーフとしています。そこには遺跡そのものに変貌した人間、人類が滅びて永い時間が経過したかのように生い茂る植物、そして廃墟化した建築物がそれぞれ複雑に絡み合った超現実的な空間が、ギリシアの伝統を感じさせる確かな技術で描かれています。
本展のタイトル「Host(主人)」は、アヴラミディスが想像した物語を描く容れ物としてのモチーフ《肖像、静物、建築、そして風景》を指しています。作家の一見とりとめもない妄想は、古典的絵画に表れるモチーフを通して表現されることで、鑑賞者に重層的な内的経験を惹き起こします。
【美術館で古い絵画を繰り返し鑑賞するうちに、アヴラミディスは作品を「見る」こと自体に強く興味を持つようになりました。(中略)芸術家の精神を通して生み出されるこれらの作品は、もともとの絵のモチーフと芸術家の視覚的経験を同時にキャンバスの上で実現することを試みています】 《本展覧会作家ステートメントより抜粋》
[ステートメント]
Vasilis Avramidis
Host (2019)
主人
美術史に残る有名な絵画をモデルとし、ヴァシリス・アヴラミディスは自身が想像の中で体験した超現実的なイメージを描き出しています。美術館で古い絵画を繰り返し鑑賞するうちに、アヴラミディスは作品を「見る」こと自体に強く興味を持つようになりました。新作はこの「見る」構造の研究から生まれています。美術館で特定の作品を何度も見ることを通して、一般的な美術鑑賞の仕方に疑問を持ち、やがて異端とも言える方法で美術作品を鑑賞し、自身の作品に活かすようになります。
「Host(主人)」と名付けられた一連の油彩画シリーズでは、神秘的な雰囲気をほのめかす空間を描いた風景画が一貫した方法で描かれています。平凡でありふれた風景は、アヴラミディスが描くことによって意義深い空間に変貌しています。それは単に既存のイメージをそのまま表現するだけではなく、その絵画技法そのものが新しい価値を生み出しているのです。芸術家の精神を通して生み出されるこれらの作品は、もともとの絵のモチーフと芸術家の視覚的経験を同時にキャンバスの上で実現することを試みています。
モチーフとして描かれる肖像、静物、建築、そして風景はアヴラミディスがイメージする個人的な物語の「Host(主人)」となり、全体的なスケールと雰囲気を表現することで、現実にはあり得ない不可思議な空間を創造しています。