米山真人写真展「汽車旅風景」
開催概要
開催内容
その土地の風土を色濃く反映した地方鉄道には、都市の鉄道には無い魅力がある。線路や駅が暮らしの軒先であるかのような一体感。列車に乗っていると初めて訪れる場所であるにも関わらず、ふいに「帰ってきた」ような安堵を覚える。
例えば富山地方鉄道では駅員さんが「おはよう、行ってらっしゃい」と高校生に声をかける毎朝の光景に、心地よい人との距離感や空間の共有を感じることができたし、銚子電鉄は全長わずか6.4kmながら、工場地帯、田園風景を抜けて漁師町である終着の外川に至るまでの変化に富んだ車窓に箱庭のような楽しさがあった。
「生活と地続きの鉄道」とでも言おうか。今回の写真展は私鉄の地方鉄道やJRのローカル線を中心にめぐり、土地や人の体温を感じるシーンを拾い集めて「旅の走馬灯」のように展示構成した。ひとつの鉄道のあるべき元気な姿を記録、お伝えできれば幸いだ。