幼い頃、私はふたつの世界を行き来していました。
入退院を繰り返していた母が、私が寂しがらないようにと大きな人形をたくさん作ってくれました。
私は友達であり自らの分身でもあった「彼女達」を通して空想の世界で寂しさを紛らわせる手段を得ました。
そこはいつも森でした。
私の創作はそんな過去との対話から始まります。
切り取られた”記録”は時代や文化の違う無作為に選ばれたオブジェクトで塗り固められることによって曖昧となり、
そこから予期せぬ新たなドラマが主張を始めます。
それは混沌の世界で常に取捨選択している私達の日常に似ています。
私は無機質の集合体のあちこちで偶然起きる化学反応が楽しくてしかたないのです。
[ステートメント]
私にとっての制作は過去の曖昧な記憶を紡ぎ直して昇華させること。良い思い出も悪い思い出も含めて、時には都合のよいフィクションも交えて穏やかに。ベッドサイドに飾って眺めながら眠ると愉快な悪夢が見られるような絵が理想。
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