現代社会を象徴するモチーフを作品に落とし込み、アートサンプリングという独自の手法で、人々の生活に慣れ親しんだポップの世界を表現する作家。画商の父と彫金師の母を持ち、幼少期から現代アートに触れ、油絵などの美術教育を受ける。そういった幼少期の環境を抜け出すように、小学校で出会ったビートルズをきっかけに音楽活動に専念し、空前のバンドブームを駆け抜ける。
そんなヤクモタロウが再び現代アートに関心を抱いたきっかけとなったのが、2000年初頭に父から受けた、「村上隆の作品がクリスティーズで高額落札された、革命が起きた、日本美術業界は変わる」という電話だった。更にアートオークションを見ておくべきだとの忠告から海外のアートオークションに通い始める。そこでヤクモタロウが見たものは幼少期に見ていた日本近代美術の様相とは違い、自由で大胆かつ迫力がある世界は彼にとって革命という言葉と紐付くこととなった。
その後、アートフェアで頻繁に訪れていた韓国社会に興味を持ち、2009年より韓国へ留学する。現地のアートの現場に足繁く通い、アート関係者との関わりも強く築いていく。
このように幼少期より長年かけて着実に現代アートの現場そして表現の理解を構築し、美術業界の革命の渦中に飲み込まれていくことで、自身もキュレーターとしてアートスペースを開きながら活躍する。そして40歳を境に、アートの現場をつくる立場から、アート作品を創り出す作家としての活動を本格的にはじめる。
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