現代美術家。東京藝術大学在学中から、直接的/間接的な経験を根幹とする、新興宗教・経済格差・ホームレス・アニマルライツ・精神疾患・セクシュアルマイノリティなどの、既存の社会からはタブーや穢れとしても扱われかねない要素を持った様々なテーマやそれらにまつわる状況を批評的に取り扱ってきた。
近年は、不可視の社会課題であり、また自身も元当事者でもある「ひきこもり」 にまつわるテーマについて、心の傷を持った者たちと協働するインターネットを介したプロジェクトを多数実施。そこでは、当事者性と他者性、共感の可能性と 不可能性、社会包摂の在り方など、社会/文化/福祉/心理のテーマにも及ぶ取り組みを行う。社会問題に対してアートが物理的・精神的に介入し、解決に向けた直接的な作用を及ぼす可能性を追求している。
作品発表以外では、当事者経験や表現者としての視点を活かし、福祉番組「ブレイクスルー」(NHK Eテレ、2016年) 「ハートネットTV」(NHK Eテレ、2018-2019年)などのテレビ出演や、雑誌・新聞・ウェブへの執筆多数。
アートのジャンル内外でのレクチャーも行う。2018・2019年度「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」および2016・2017年度「若手芸術家育成助成」(ともにアーツコミッション・ヨコハマ)に採択。2016年「ARTISTS' GUILD」加入。
web |
http://www.atsushi-watanabe.jp/ |
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