人物を描いたところでそこにその人が現れるわけではない。像は像でしかなく、絵画はどこまで行ってもキャンバスと絵の具という物質である事実には逆らえないからだ。
そのため、思い入れのある人物を描くことはない。あくまで構図を作るひとつのピースとして絵に組み込んでいる。
一方で人物というモチーフには、それに描けない空間や人物によって勝手に立ち現れてしまうドラマ性があり、それを無視することは出来ない。
物理的な事実とドラマ性は相反する要素に見えるが、それらが戦い、拮抗し、融合している状態が絵画が最も絵画になると考えている。
人と人との距離、物質と身体の距離、どちらも同時に観測することが絵画と鑑賞者という関係を作るのだ。
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