「私を私として認識させるものは何なのか」という問いに向き合い、自らのルーツである故郷での記憶や、意識を超えた映像が現れる夢などからモチーフを得て、それに筆を任せるように色彩豊かにイメージを定着させる。作中多く登場する女性像は、初期作品では自分自身の存在と重ね合わせた「自画像」として描いていたが、現在はより広く鑑賞者が自分自身を投影することができる人物になるよう、より客観性を持つ「名前のない女性像」へと変化している。
また近年では「恐れ」の感覚を手がかりに、空想と現実の狭間にあるもうひとつの世界を描き出し、ユーモアを交えた物語へと昇華させることを試みている。
国内外で展示を続ける他、近年では「そこに無い家に呼ばれる」(三津田信三/中央公論新社)、「絶対正義」(秋吉理香子/幻冬舎)、「HIMAWARI」(嘉成晴香/あかね書房)、「文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション <恋>」(編・東雅夫/汐文社)などの装画・挿絵をはじめとしたイラストレーションも手がける。
web |
http://www.chikatanikawa.com |
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