自然の風景や気象をテーマに、螺鈿や卵殻などの加飾を施した漆の器やカトラリー、お茶道具などを制作しています。
漆の手ざわりやあたたかさを意識したものづくりを心がけています。
私の実家はへんぴな田舎の山のなかにあり、小さいころから自然に囲まれた土地での日々を過ごしていました。
不便な面ももちろんありましたが、そのとき感じた植物の色や香り、雨風の音、空気のゆらぎなど日々の生活の中で得ることのできる何気ない体験が私の記憶の中に少しずつ蓄積されていきました。
それらの記憶やイメージを作品に落としこむことでその風景や景色を少しでも留めておくことができれば、という思いで制作をしています。
ふとしたときに目に入る野花や草木、移り変わってゆく風景や気象をテーマに、螺鈿や卵殻、絵付けなどを施した漆の器やカトラリー、お茶道具を制作しています。
漆と言えば独特な艶感が魅力のひとつでもありますが、和紙肌や艶を抑えたマットな錆仕上げ、あえてざらつきを残した質感の作品など、様々な漆の風合いを活かしたものづくりを心がけています。
最近見た展覧会はありません。
クリップした展覧会はありません。