複数の絵画空間はインスタレーションの中でシークエンスをなす。その連続は、一つの作品を、場合によっては複数の作品の重層の可能性に開いていく。このとき、展示空間の一望性がそれを保持する。対極なのは、線形に現われる連なりでもあり、不連続で脈絡が不明でもありえる頁の連なりである。そして、複数の書本の頁をシャッフルして展開した時、脈絡が断ち切られ変化する分岐点が否応も無く連続する。それは、予測可能で読み取り可能な単コードの世界とは、決定的に違う世界が読むことの不可能とともにあることだろうか。目的地と時間が決定されていない場合、道に迷うことは無い。
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