人間の本質的な思考・概念をコンセプトとして制作しています。
今回は人が考える「正しさ」をテーマに描きました。現代社会では「正しさ」というものは意味のない言葉といえます。自分の置かれている社会のルールを遵守することが一般的な「正しさ」ですが、果たしてそのルールが「正しい」のかは分かりません。ただ、常に自分にとって社会にとって何が正しいのかを模索し続け、その時々で出した答えを少しずつ積み上げ、「正しさ」という曖昧な存在を信じて形作ろうとする姿勢は正しいといえるのかもしれません。
「正しさ」という言葉が意味を持たなくなっている現在で、それでもその言葉をよく耳にするのは、まだ人がそういった物事の指針になる概念を求めているからだと考えます。あらゆる時・場面で変動する「正しさ」という強い影響力を持った言葉と、それを求める人間の姿を描きました。
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