風にふかれて。
私達は太古よりその土地に住み畑を耕し土をかためて焼いてきました。
文字通り大地と共に生き抜いてきたのだと思います。
現代の私も時代は違うものの、太古の人々と変わらず同じ風にふかれ土を焼いています。
そして焼き物には、それを感じることができるくらい、
いろんな時代におもいを馳せることができます。
今、私のやきものは、花をモチーフにしています。
花は、その時が来たら迷いなく咲き、生きて、散り、また新しい花を咲かせます。
現代の、様々な矛盾や、憤りや、悲しみの中でも、
すこしでも自分を愛して自分の人生に、自分の花を咲かせてほしい。
『自在の花』に「生きる」をいっぱい込めました。
そして、常に今を感じて土を焼きながら、
生きる事を感じながら今日も風にふかれます。
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