ミカミヒロシ

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二十歳の頃から絵画表現を模索してマチエールを追求するうちに「土」を「焼成」するという行為に出合った。土をこねる。土を形づくる。土を引っかく。土を太陽に照らし乾燥させる。土を焼成させる。これらの行為に一種の快楽を覚えた。

我が国にとってアートはたかだか明治維新以降の概念でしかありません。私は最近よく、江戸時代の先祖が暮らしていた世界をイメージします。ペリー来航からの凄まじい時代の変化はスローペースの人間を取り残し置き去りにしている、そんな気がしてなりません。

もちろんタイムマシンに乗って江戸時代に帰りたいとは思いません。万葉の頃から受け継いできた美意識や価値観が現代美術の領域でもう一度浮上してくれれば、と思っているのです。それは江戸情緒やクールジャパンなどといった生易しいものではなく、次世代の世界秩序をイメージするものとなるでしょう。表現者として世界を見つめ、形にならない形を模索し続けるつもりです。

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プロフィール
1962年 埼玉県秩父市生まれ。
1983年 画家・中村宏より絵画を学ぶ。
1984年 テント劇団の舞台美術を担当し日本各地を巡回。
1987年 画家を志し欧州遊学。スイスにて芸術を重視した教育を実践するシュタイナー学校を視察。

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1991年 彫刻家・遠藤利克の助手を務める。
1995年 再度の欧州遊学で陶芸の道に進む決意を固める。
1996年 島根県・出西窯(しゅっさいがま)にて陶芸を学ぶ。
2001年 埼玉県秩父市に陶芸工房を開く。
2013年 陶芸家・村木雄児の薪窯による窯焚きに参加しはじめ、伝統陶芸と現代陶芸のあり方を考察するようになる。
Information
作品ブランド名
gotica陶芸工房
アトリエ/スタジオ/工房
gotica陶芸工房
gotica 陶芸工房 懐かしく安堵に満ちたやわらかな光、
暮らしの風景を彩る土肌のぬくもり。

数種類の土を工房独自の割合で配合した土を用いています。

9時間かけて750°cで素焼きしたのち一旦窯から取り出し、釉薬を掛け、本焼きは17時間かけて徐々に温度を上げ1225°cに到達したら火を落とします。

代表作の「明かりの家®︎」は、中にナツメ球が入っていて窓からやさしい光がこぼれます。幼いころ布団に入るときにはこの小さな明かりを点けていたからか、今もこの光を見ると懐かしく、安心感を覚えます。
web
http://mikamihiroshi.com
web
http://akarinoie.net
facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100013730465231
Instagram
https://www.instagram.com/gotica.chichibu/
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