[作品コンセプト]
わたしは作品を感動してもらえた時、誰かと見えない記憶で繋がっているのではないかと感じる瞬間がある。人はすでに、出会う前から心深くに共有する何かを持っているのではないだろうか。 自然の中にある青々とした景色や、時間による光や色の変化、冬の朝にきらきら輝き舞う雪、冷たい空気が体を通る感覚。普段何気なく見る景色と自身の現実での体験や感情を再構築し、現実世界と自身の絵画とでコミュニケーションをとりながら描いている。今、先の見えない時代を進む時、人々は多様な方面からくる影響や未来を予知できない不安を抱えながら生きているように思う。しかしそれは誰しもが持っているもので、見方を変えれば未来への希望の気持ちであるように私は思う。私は現実での出来事を咀嚼し、風景と光と感情が合わさった現実と心情風景の再構築として、不安を抱えている人々にとって記憶の繋がりを感じられるような、光となる希望の絵を描いていきたい。
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